バイトしくじり王が教える!!バイトの生き方 選び方 第1話(個別指導塾講師)

こんにちは!!!!!(大声挨拶はバイトでも重要)

この記事およびシリーズは、
「あ〜〜〜バイトしたいけど探すのもなんか嫌や………。」

「行動力は無いのに考えだけがグルグルして足踏みしてしまう……。『居酒屋はなんか怖そう』とか『時給が低いところは嫌』とかそういうのいろいろ考えたら何もできん………」

「バイト探さなきゃ探さなきゃと思いつつ、気づいたらもう秋になってた……。」

みたいな、どうしようもねぇ奴の為に、どうしようもねぇ僕が書きました。

いわばどうしようもねぇ奴らに贈る遺産(レガシー)なのです、これは。

バイトなんて死ぬほどやりたくないけど、やらざるを得ない…という諸君の一助になればと思っております。

と言っても、そんなマジメな内容ではないので、エッセイを読むようなつもりで読んでいただけたら幸いです。


さて、皆さんはバイトしてますか?

今はしていなくても、例のウイルスが落ち着いたらバイト探すぞ!!という方もいらっしゃるかもしれません。

そこで今回は、「話題にするためにわざとブラックなバイトを選んでんだろ」とか、「やらかしエピソードを捏造してんだろ」とまで言われた僕の不器用アルバイト遍歴と、そこから「バイト選び」および「バイトそのもの」に関する教訓を考えていきたいと思います。

自慢ですがバイトを選ぶのも、そこで働くのも失敗ばかりだったのです。エヘンエヘン。

教訓と言うと、
「オメー大学生とそんなに歳変わんねぇクセに上からだな!!?!?!?!」
って感じがしますね。すみません。

でも、タイトルで自分のことを「バイトしくじり王」と名乗ってしまったからには、国王として振る舞う必要があるのです。
ご理解ください。

あ、最初に念入りに予防線を張らせて頂きたいのですが、あくまで僕の経験ですよ!

例えば最初に書く塾講師の話でも、全塾がそうなワケじゃないと言うのは御留意いただきたい。僕がハズレクジだったというだけで、同じ会社内でも店舗や教室が違ったら別物のように良いバイトは沢山あります。

それではレッツゴー!



はじめてのバイト:塾講師

僕は高校生の時、「大学生になったら絶対塾講師をする!!!」と思っておりました。

なぜなら塾講師やってる先輩から「めっちゃ楽だよ」とよく聞かされていたからです。

僕自身、高校生の時は一時期個別指導の塾に通っておりましたが、たしかに座りっぱなしで勉強を教えるだけというのは、立ち仕事かつ接客業な他のアルバイトに比べて遥かに楽そうに見えました。(なんと失礼な話だ)

そして僕は当時学校教師を目指しておりました。塾講師としての経験は、学校教師になった時に活かされるだろうとも思ったわけです。

さらに給料も高いように見えます。「1コマ90分で1,900円!!」と聞くと、おおお!!!そんなに高いのか!?飲食なんかやってらんねぇな!!!!と、思っちゃいますよね。

ま、それが罠なんですけど。



面接で裁きに遭う

来たる面接の日はスーツ指定でした。入学式で買ったスーツに身を包んだ僕は、緊張しながら会場へと赴いたワケです。

会場には1回生特有の垢抜けてなさを醸し出すスーツ姿の学生たちが6,7人集まっておりました。

なんか…懐かしいですね。1回生って一目で1回生だなって分かる独特の垢抜けてなさがあるんですよね。不思議ですねぇ。しかも、その垢抜けてなさって3回生ごろになるとサッパリ無くなるんですよね。
最近自分の写真を見返してたら、タダでさえダサい自分がひときわダサかったので驚きました。

また書こうと思いますが、当時は「ライダースが欲しくてイオンを歩き回り、これだ!!と思って買ったのはダウンジャケットだった」なんてこともありました。イヤ〜懐かしい。


……話を戻しましょう。

しばらくすると面接官らしき社員が入ってきて開口一番、

「ちょっとみんなズボンめくってみて。」と。

もしかしてエッチな面接?!とビビりながらもズボンの裾をまくる一同。
張り詰めた空気感。静寂。

その裾部分を見ながら社員の男は
「ダメ。」
「OK。」
「ダメ。」
「ダメ。」
「OK。」
と何かを裁いていくではありませんか!!!

怒られたくない臆病な僕は「OKであってくれ!!!!」と神に祈りましたが、「ダメ。」と切り捨てられました。

そして一通り「裁き」を完了させた閻魔社員は、イライラしたような高圧的な口調でこう言います。

「靴下は黒、長さはくるぶしより上。それが社会での常識です。みなさんは子供たちを教える立場なので、それぐらいは守ってもらわないと困ります。」

ほーー………なるほど…。

………。

……………。

これヤバいとこなのでは?!

と、危険察知レーダーが反応していることを感じました。

唖然とする一同。

正社員の面接じゃあるまいし、それは入ってから教えることなのでは………?!と思わざるを得なかったのですが、当時の僕はパート・タイム・ジョブ・ヴァージン(労働童貞)だったので「そんなもんなのかな……怖いな〜働くって……。」と思ってました。

その後、学力テストと、志望動機や勤務地に関するアンケートを書かされ、その場を後にしました。

僕は「頼む!!!!!!落ちててくれ!!!!!」となるべく雑に書類を仕上げたのですが、クソ真面目な僕の考える「雑」は言うほど「雑」じゃなかったのか、通ってしまいました。

合格通知で絶望する日が来るとは思いませんでしたよ。

ここで辞退しても良かったのですが、当時の僕は
「で、でも………。こんなに給料の良いバイト逃したらもう見つからないかもしれないし…………。」と、渋々ながらこの合格通知を呑んだのです。

これが落とし穴なんですね。



規則!規則!!規則!!!

さて、これはバイトの面接の時に説明されたか、バイト受かってから説明されたか記憶が定かではありませんが、メッチャクチャに規則が多かったことを覚えております。

アルバイトといえど子どもからすりゃ「先生」なので、模範的な人間である必要があるっぽいですね。
塾講師バイトの独特な点と言えるでしょう。

ひとつ例を挙げると、バイトの掛け持ちは禁止でした。
その塾は平日しかやってなかったので「土日でなんか掛け持ちしよっかな〜」と考えておりましたが、その野望は見事に打ち砕かれたんですね。

僕にとってコレは初バイトだったので、この後大学3回生ごろまで「バイトって掛け持ちしちゃいけないんだ!!」と勘違いしたまま進むことになります。

バイト掛け持ちしてる奴は法に触れてると本気で思ってました。

これって他の塾もそういうルールあるんですかね?

塾講バイトしてた方、どうですか??



塾講師そのものの感想

さて、塾講師バイトを始めた僕ですが、実際どうだったのでしょうか。

教師を志していただけあって、子どもと関わるのは楽しかったですね。子どもと関わるのは。

自分が受け持った勉強嫌いな児童or生徒が勉強に興味を持ってくれた時は死ぬほど嬉しかったのを覚えています。

しかしTwitterでは「子どもの頃の自分の学力と、教え子の学力との差に絶望する」という内容のツイートが年に1回ぐらいのペースでバズっているのを見かけます。

年に1回ということは、塾講師を始めたエリートフレッシュ大学生に対しての「洗礼」なのでしょうね。これは。

幼少期からストイックに勉強を続けてきた方からすれば、「なんでこんなことも分からないんだ………???」と思うことは結構あるでしょう。

しかし当の子どもたちも
「なんでこんなことも分からないんだ………???」

「というか何が分からないんだ………?????」

「あまりに分からなさすぎて、分からないことが何なのかも分からないぞ…………????????」

となっているので、「何が分からないのかを代わりに分かってあげる」のが結構大事になってきます。
参考までに。



夏休みまるまるドブに捨てちゃう事件

僕の場合、問題はそれ以外の所にありました。

塾バイトは「日頃は曜日固定で、長期休暇の時だけシフト制になる」というシステムが一般的だと思います。
これはそういうシフト制の時期の話です。

シフトが前日の夜21:30とかに出るのです。

そして我々がシフトを提出するのはその前月です。

つまり、7月に8月分のシフトを提出して、「さ〜〜て、大学も夏休みに入るし!シフトが決まったら空いてる日に遊ぶ予定入れちゃお〜〜」と思っていたのですが、
連絡が全然来ないじゃありませんか。

ソワソワしてたら7月31日の21:30に8月1日のシフトが来ました。

え゛?!!?!?!?!?!

しかもこの教室内ではそれが当たり前のことらしく、誰も違和感を感じておりませんでした。

え゛?!!?!?!?!?!え゛?!!?!?!?!?!

僕だけ教えてもらってないタイプかな、と思って先輩講師に聞きましたが、「あ〜〜確かに遅いよね〜〜」って言ってました。楽観的だな!!!!!

………。

いや、もしかして僕はハブられていたのか……?!(悲しくなるのでこれ以上掘り下げません)

塾長に聞いたら「それは仕方のないことで〜」みたいにほざいていた記憶がありますが、定かではありません。
塾長の人格に問題があったので嘘の記憶を捏造している可能性があります。

そして僕は終日(朝から夜まで)可にしていたのにシフトに入れられてませんでした。

え゛?!!?!?!?!?!え゛?!!?!?!?!?!
前日に判明することなのそれ?!!!?!?!?!?
前日だぜ?!!!?!!!!?!?!?!

明日は一日中バイトするぞ!ぐらいの心づもりでいたのに、前日の夜21:30に突然何もなくなる、というのは初バイトの身としては衝撃的でした。

月間のシフトがバーっと発表されて、「あ〜この日は終日可で出したのに弾かれちゃったか〜!まぁ先輩ばっかりだし、しゃーないな。」というのはよくありますが、前の日になって完全に弾かれるのはなかなかレアな仕事場だったな、と思います。

遊ぼうにも前日の21:30に声かけて次の日遊んでくれる1回生ってなかなかおりません。1回生の頃ってなんやかんや多忙ですし、みんな「友達」を急いでいます。結構早々と遊ぶ予定入れちゃいますからね。

そういうわけで1回生の夏休みは「バイトが一日中あるかと思ったら全く無くて、家でYouTubeかニコニコ動画を見て潰す一日」を重ねて終わってしまいました。

塾講師業界全般そういうルールなのだと思い込み、同会社の他教室に通う同期に「あるあるネタ」としてこの話をしたら「えっ………大丈夫それ……?(ドン引き)」という反応をされ、この事態の異常性に気づきました。

初バイトということもあって、この状況に「バイトってそんなもんなのかも……」と飲み込まれてしまったのです。

しかし思い出すとトサカに来ますね。

「靴下は黒、そしてくるぶしより上。それが社会での常識です。」

とか言うてたけどお前らの言う「社会」とやらでは勤務時間が前日夜21:30に決まるんか?!!?!?!?!

なぁ?!!?!!!?!?!?!



給料面について

さて、前述したように最終的に給料で踏みとどまったアルバイトでしたが、実際どうかというと他のバイトとそんな変わりませんでした。

個別指導の塾の場合、「先生1:生徒1〜3」という感じで教えていくのがありがちなパターンですが、相手にする生徒が多ければその分給料も増えます。

親切な所だと求人広告で「相手が1人の場合は1コマ何円、2人の場合は1コマ何円………。」と明記してくださっていますが、大抵は1コマ1,500円〜3,000円!!異様な幅広さで書かれており、そのゼロの多さに脳が思考を放棄してしまうのです。

塾サイドとしても新任講師にいきなり2人の生徒を持たせるのは危険なので、最初のうちは1人、つまり一番安い給料なわけです。

さっきの例で出した「1コマ」を80分1,500円だとすると、時給換算すれば1,125円ですね。

時給1,125円!!!!
全然安くないじゃん!!!!!

その通り!!!!!!!!!!

時給1,125円は、高いです。

バカにしてんのかタコと思われそうなので話を進めますが、たしかに時給単位で見たらかなり割が良いように見えます。

しかし、ここには二つの盲点がございます。
・事前準備は労働時間外にやる
・長期休暇中もしくは土曜日でなければ、1日のコマ数は多くて2コマ

というところです。

「事前準備」とは、「受け持っている生徒が次来るまでにテキストや小テストなどを作る」とか、「受け持っている生徒の今後のカリキュラムを設計する」とか、まぁ…色々ありました…(うろ覚え)。

事前準備を労働時間に含めると時給は500〜800円ぐらいになり、教育業界が直面する問題の片鱗を見ることになります。

では、「事前準備」を完全に無視して適当な問題集を解かせて時間を稼ぐと仮定しましょう。実際にやったらクビ待ったなしだと思いますが。

ちなみにYahoo!知恵袋とか見てると、「『担当』という概念が薄くてその場その場で何を勉強するか決めるパターン」もあるみたいですね。
教室の方針によって色々なパターンがありそうですが、今回は「事前準備が必要」という前提に立って考えております。

さて、なにも時間外労働しなければ、時給でいえば1,125円です。嬉しいですねぇ。

しかし、前述の通り「長期休暇中もしくは土曜日でなければ1日のコマ数は2コマ」です。

大学をサボらなければ1回生はまぁまぁ忙しいうえに、ビギナーの間はあまりシフトを優先されないので、週に5コマぐらいになると思います。

そもそも日曜日は開いてなかったり、開いてたとしても授業をやってなかったりするので、平日+土曜日に週3日でうま〜〜〜く入れたとすれば5コマぐらいになるかな、という仮定です。

週に5コマで4週間あるとすると月に20コマ。1コマ1,500円なので、月に30,000円もらえることになります。

このように月給単位で見ると、意外と他のバイトと変わりません。むしろちょっと安いかもしれません。

以上のように、目先の利益に囚われると逆に損をするという非常に教育的な事態が発生します。「木を見て森を見ず」とは言ったものですね。ハハハ。

が、逆にいえば、うまく昇進できれば1コマで最大3,000円ぐらい貰えるチャンスもあるので、長期的な目で考えたい方や、時間外労働がナンボのもんじゃい!!という熱意がある方にはオススメします。



総括

というわけで

教訓1:給料の高さに踊らされない

教訓2:「ラクらしい」とされている業種のバイトも、結局ガチャと覚悟する

教訓3:人生初バイトの場合は、人(なるべく上級生)にバイトの話をしてみる


という3つの教訓としてまとめさせていただきます。

塾講師に限定して言えば、

「月給で言うと他のバイトとそんな変わらないから、志望動機が『給料』ならやめた方が良い」
と言えるでしょう。
教師を目指してるとか子供が好きとか、そういう思いがある方にオススメですね。
「とにかくカネ!!!」で入ると後悔します。

本当はこの記事1本で全バイトを書くつもりでしたが、めちゃくちゃに長くなってしまったので複数回に分けたいと思います。

長すぎると読むの疲れちゃいますよね〜きっと。

ここまで読んだ方はなかなか集中力があるかもしれませんよ。


「いやいや、それは言うほど大事ちゃうやろ!!」とか、
「俺のバイトに比べれば全然ブラックじゃねぇだろ!!被害者ぶってんなよ!!!」
みたいなのがあったら是非教えてください。


というわけでまた次回!!

それでは。

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