見出し画像

深夜川崎の6畳半豚を煮てた

Ah 灯りがやや弱い蛍光灯
明日には食べてるチャーシュー丼に
マヨネーズをブチまけて
食べてもいいよね
ここには誰もいない
ここには誰もいないから

名曲ですね。

話は変わりますが、こないだ夜中に豚を煮ました。
数ヶ月に前に買ったデカいブロックの豚バラ肉を冷凍庫に入れていたんですが、こないだそれを発掘しまして。取り出して見ると買った時の赤ピンクとは程遠い深い赤色、なんなら茶色い、ダークマター予備軍がいまして。

「1年使わなかったら捨てなさい」みたいな断捨離の名言を思い出して捨てようかななどとも思ったのですが、肉って何だかんだで高いじゃないですか。いくら放置してたとはいえ、1000円弱払って手に入れた肉をただ茶色くさせて捨てるなんてできないんです。1週間賞味期限が切れた卵でも火を通せば食べれるでしょって食べちゃうので、冷凍保存してたなら尚のこと余裕。なんならいい感じに低音熟成してますねって解釈。

そもそも買ったことすら忘れてたので、ただで豚肉を手に入れたような感覚。年始に引いたおみくじが大吉で、しかも「失せ物:出る」みたいなことを書いてたけどマジだった。
あのおみくじすげー、おみくじも買っといてよかった。
1000円って聞いた時は正直「ちょっと高いな、500円くらいにならないかなぁ」と思ってたし購入後に500円のおみくじもあることが発覚してフツーに後悔してたけど買っといてよかった。これで今年は安泰です。
とはいえ年始の占いの失せ物が年明け1月早々でてくることあるのかな。失せ物のお楽しみタイムがこれにて終了なんてことは流石にないよね?年始の気合い入れて引いたおみくじで出てきた失せ物が茶色い豚肉とかそれはなくない?マックのメニュー写真と現物くらいのギャップがない?
話は逸れたけど、数ヶ月前の1000円弱を今から俺は取り戻すのだ。

ただ、当たり前のことなんですが、発見当時はカッチコチ。
このまま煮るとパッサパサのポークジャーキーみたいなチャーシューになりそうだったのでとりあえずデカめの皿にいれ、出勤前に冷蔵庫に移動。
いつもならただただ慌ただしく家を出るのだけど、”待ってる人(豚)”がいるってだけでなんだか出発にも気合が入る。子供か嫁ならハグなりキスなりするんだろうな。今回は茶色い豚が相手なのでしませんでしたが。

で、仕事を終えて帰宅。
帰り道に作り置き用の買い物してたらおもったより時間がかかってしまい、22時過ぎ遅めの帰宅。
でっかいキャベツが安かったので冷蔵にぶち込むかってところで茶色豚と再会。
うん、キャベツは入らんね。
買い物の途中で完全に豚肉のことを忘れてた。失せ物2nd、はやくも2回め。これが大吉の力か。あの神社は豚の神だったのかしらね。

とりあえずキャベツについてはスーパーで常温放置されて大丈夫なんだからもう1日だけ耐えてねってことで台所の隅に放置し、豚の調理にとりかかる。
ただこの日は野菜だけ冷蔵庫に入れて速攻寝るつもりだったのでこの時点で相当萎えてる。
ただ豚肉を取り出してあることに気付く。

「めっちゃうまいこと解凍できてるやん・・・」

そう、完璧な解凍が完了していたのだ。
肉を解凍すると大体お皿に薄ピンクのヌメっとして汁が出ててスゴく嫌なんですが今回は汁がほぼゼロ。パーフェクトディスフローズン(多分、間違っている)がそこにはあった。

そんなわけで多少の機嫌を取り戻したので、
youtubeでチャーシューの作りからを調べて良さげなやつを参考にすることとする。
ちなみに参考にしたのはコレ。幸せに生きると書いて幸生さん。最高です。いつもお世話になってます。
https://www.youtube.com/watch?v=5rfa_rtGsVI

とりあえず全体の流れを見ておこうということで動画を見たんですが
なっが!!!!!!!!!!
嘘だろ。茹でこぼした後に下茹で90分するとか。
これまで二郎とかそれ系のラーメン食べて「ラーメンは良いけど豚がなぁ〜」とか言ってたけどもうやめます。どんな豚でも感謝豚。パサ豚でもパサパサ感謝豚。ありがたいことなんやね。

夜中の22時30分、これからの調理時間に茫然自失。
愚痴を垂れてもひとり、悔し涙ぽろり(中澤裕子)、目指す豚はホロリ。藤井風はきらり。
性格的に作るって決めたら美味しいものじゃないと嫌で、「これまずいな」と思うとそれ以降の何もかもがどうでも良くなってしまうので腹を括る。

まずは豚を茹でこぼす。臭みをとるらしい。
5〜6分ほど豚肉を茹でる。
茹でたらネギの青いところ(常に冷凍している)と一緒に豚肉を90分煮る。
生姜とかも一緒にいれた方が良いらしいけど、豚臭いのは嫌いじゃないのでとりあえずあるもので。
で、この90分がどうしようもなく暇なので一旦風呂にはいる。
ただ火をつけたままお風呂に入るのはちょっと不安なので、髪を洗っては上がってコンロを確認し、コンディショナーをつけては上がってコンロを確認し、体を洗ってはコンロを確認し・・・と10回くらい風呂を中断しながら様子を見つつ下茹でを続行。こんなことで俺が体を洗う順番がバレるなんで去年は思いもしなかったな。

で風呂上がったらいい感じに90分手前になっていたので、もういいでしょってことでお湯からあげる。ここからはほぼ自我流。
醤油・みりん・料理酒とニンニク・生姜(どっちもチューブ)をいい感じに鍋に入れて沸かしたものに下茹でした豚をドボン。
そこから3−40分位つけたまま粗熱を取る。

で、できたのがヘッダーの写真。
我慢できなくて完成してから速攻端豚を切ってた。

我慢ができないのは昔からですが、この状況で我慢するってのものなかなか酷って話じゃないですか?
仕事終わってから何も食わず、唯一胃に入れたものと言えば焼酎の炭酸割りだけですよ。空きっ腹に酒。酔いは回るし、酔いが回ればそりゃ自制心も弱まります。
しかもまな板に乗せてちょっと触ったらもうプルンプルンなわけよ。冷凍庫で発掘したときはあんなにカチンコチンだった茶豚がプルンプルン。
いや〜やっぱ響くもんなんだなと。美味しく食べたいという気持ち、真心?そういうのが冷凍庫で放置されていた豚肉にも届くものなんだなと。

満を辞して完成した豚の気になるお味は
ウンメェエエエエエエエエエエエエ!!!!
神豚と言っても差し支えない。神感謝豚。ゴッドブレス。
自分で作ったからっていう色眼鏡も多分にあるとは思いますが、そんじょそこらの二郎系の豚よりも俺好みのもの。
ダイエットしてるので米の衝動をグッと堪えて、
大量のキャベツサラダをこの豚肉たちでカッこんだのでした。
みりんの甘み感じる甘ジョッパな味でスイーツのようにあっという間に完食。

次回作る時はもっと大量に仕込みたいところ。
800gぐらいの豚肉だったのに、3食で無くなってしまったのはとても悲しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?