Jリーグを知るために!選手紹介(セレッソ大阪編)

  2017年にJ1に復帰して以降、毎年一桁順位でフィニッシュし、昨季はスペイン人のミゲル・アンヘル・ロティーナ監督のもとで4位とACL出場権を獲得したセレッソ大阪。今季はかつて香川真司や南野拓実らを育てあげたレヴィー・クルピ監督が就任して更なる上位進出を目指したものの、リーグ戦では二桁順位に沈み、苦しいシーズンとなっている。それでも代表クラスのタレントを多く揃え、ルヴァンカップでは決勝進出を果たした。今回はそんなセレッソ大阪の主力選手を紹介していきます!

GK 21 キム・ジンヒョン

 192㎝と恵まれた体格を活かしたダイナミックなセービングを武器に、長らくクラブのゴールを守り続ける元韓国代表GK。2009年に入団してすぐに正GKに定着し、2度のJ1昇格や2017年のカップ戦2冠達成に貢献。近年の多くの韓国人GKがJリーグでプレーしているが、その先駆け的選手である。韓国代表としても2018年のロシアワールドカップのメンバーに選出されるなど、高い評価を受けている。来日から10年以上経過しており、堪能な日本語で的確なコーチングも光る。

DF 2 松田 陸

 豊富な運動量とダイナミックな攻撃参加でサイドを活性化する右サイドバック。プロ入りしたFC東京では出場機会を得ることができず、2016年にC大阪に加入。すぐに右サイドバックのレギュラーに定着し、同年のJ1昇格に貢献し、以降も主力として不動の地位を築いている。近年はミドルシュートの精度が向上しており、昨季のリーグ最終節、鹿島アントラーズ戦では左足ミドルシュートで先制ゴールを奪い、チームのACL出場権獲得に貢献した。

DF 15 瀬古 歩夢

 C大阪の下部組織出身であり、2017年にトップチームデビューを果たした若きセンターバック。2019年の途中からレギュラーに定着し、昨季は空中戦の強さや対人の強さを発揮し、チームの堅守を支え、Jリーグベストヤングプレーヤー賞を受賞した。今季は東京五輪の日本代表にも選出されたが出場機会を得られず悔しさを味わったが、まだまだ21歳とこれからの選手であり、将来の日本代表入りも期待される存在だ。

DF 6 チアゴ

 今季、中国に渡ったマテイ・ヨニッチの後釜として加入したブラジル人センターバック。屈強なフィジカルを活かした守備と圧倒的な空中戦の強さを武器とする。今季は来日が遅れたこともあり、Jリーグへの適応に苦戦しており、出場機会は少なくなっている。チームの上位浮上のためにはこの男の本領発揮は不可欠であり、来季以降は守備陣の中心として活躍することが求められる。

DF 14 丸橋 祐介

 制度の高いキックを武器に左サイドバックのレギュラーとして君臨するレフティー。2009年にユースからトップチームに昇格すると、2010年にはレギュラーに定着し、日本代表候補にも名を連ねた。プレースキックの精度も高く、チームの貴重な得点源として欠かせない存在となっている。守備の安定感も増してきており、まだまだ主力として活躍していきそうだ。

MF 4 原川 力

 高精度の右足から繰り出されるラストパスやミドルシュートで得点を演出するボランチ。パンチ力のある直接フリーキックも相手の脅威となる。京都サンガFCの下部組織出身で、レンタル先の愛媛FCなどJ2の舞台で力をつけ、サガン鳥栖で主力として活躍して評価を高めた。今季は初めて日本代表に選出されるなど飛躍。その右足はスタジアムで見る価値ありだ。

MF 25 奥埜 博亮

 ボランチやサイドハーフ、フォワードなど数々のポジションを高いレベルでこなすユーティリティプレーヤー。豊富な運動量で攻守に献身的に働き、得点能力も高い。2012年にベガルタ仙台でプロ入りし、翌年にレンタル移籍したVファーレン長崎でブレイクした。昨季、C大阪に加入すると加入初年度ながらリーグ戦全試合出場を果たし、ACL出場権獲得に貢献。スピードやフィジカルなど特別な武器があるわけではないが、玄人好みの選手である。

MF 17 坂元 達裕

 切れ味鋭いドリブルでサイドを駆け上がり、相手ディフェンスを翻弄するサイドアタッカー。2019年にJ2のモンテディオ山形でプロ入りし、いきなりリーグ戦全試合に出場し、チームの昇格プレーオフ進出に貢献。その活躍が評価されて昨季、C大阪に加入。右サイドハーフのレギュラーとしてすぐに定着し、今年6月には日本代表デビューを果たした。鋭い切り返しはJリーグでも屈指であり、日本代表での活躍も期待したい存在だ。

MF 10 清武 弘嗣

 日本人としてはトップクラスのテクニックを持つ攻撃的MF。2010年に大分トリニータからC大阪に加入しブレイク。2012年にはドイツに渡り、ニュルンベルクやハノーファーで主力として活躍し、2016年にはUEFAヨーロッパリーグで3連覇中であったスペインの強豪セビージャへの移籍を果たした。しかし、セビージャで出場機会に恵まれず、2017年にC大阪に復帰。度重なる怪我に悩まされてきたが、昨季はリーグ戦33試合に出場し、キャリアハイの8ゴールを記録するなど30代に差し掛かっても衰えぬ高いパフォーマンスを発揮。Jリーグ屈指の魅せる選手だ。

MF 23 乾 貴士

 2018年のロシアワールドカップで2ゴールを記録した活躍が記憶に新しいアタッカー。2008年途中からC大阪に加入すると、才能が開花。2009年には香川真司とのコンビでJ2を席巻し、20ゴールを記録してチームのJ1昇格に貢献した。2011年夏からはヨーロッパに渡り、ドイツで4シーズン活躍したのち、日本人の鬼門であるスペインのエイバルに移籍。あのバルセロナとのアウェイゲームで2ゴールを挙げるなど、主力として活躍した。今夏、エイバルの2部降格に伴い、C大阪に復帰。世界の舞台での経験をチームに還元していきたい。

FW 9 アダム・タガート

 昨季のチームトップスコアラーであるブルーノ・メンデスの退団に伴い、C大阪に加入したオーストラリア代表ストライカー。イングランドやスコットランドとヨーロッパでもプレーし、2019年には韓国の水原で16ゴールを記録する活躍を見せた。フィニッシュワークに長け、空中戦でも強さを発揮する選手であるが、今季はここまでJリーグの舞台で僅か1ゴールと期待を裏切る結果に。得点源の不在がチームの低迷に繋がっているだけに、来季はライバルの加入も含めたチームの立ち位置に注目したい。


今回はセレッソ大阪の選手を紹介していきました!多くの日本代表選手をこれまで排出してきた育成のクラブですので、新たなスター選手の台頭が期待できるチームです。今季は低迷してしまいましたが、来季以降の巻き返し、悲願のリーグ制覇に向けたセレッソ大阪の動きに注目していきましょう! 

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