Jリーグを知るために!選手紹介(名古屋グランパス編)

 昨季、就任2年目のイタリア人指揮官であるマッシモ・フィッカデンティ監督のもとで、3位と躍進し、今季は11年ぶりのタイトルであるルヴァンカップ制覇を成し遂げた名古屋グランパス。鉄壁の守備と前線の選手のスピードを活かした堅守速攻のスタイルで、5年前にはJ2降格までに沈んだチームを再び上位に押し上げた。今回は、そんな名古屋グランパスの予想スタメン11選手を紹介していきます!

GK 1 ランゲラック

 かつてはドイツの強豪ドルトムントに所属し、香川真司らとともにドイツ国内2冠を達成した元オーストラリア代表のGK。2018年にスペインのレバンテから加入するとすぐにスタメンに定着。守備範囲が広く、安定感のあるプレーでチームを何度も救ってきた。今季も開幕から安定感のあるプレーを見せ、シーズン序盤には823分間のJリーグ無失点記録を樹立した。ヨーロッパでもプレーした実力をJリーグの舞台でも発揮している。

DF 6 宮原 和也

 サンフレッチェ広島のユースで育ち、2014年にトップチームに昇格。本職は中盤であるが、3バックの一角としてプレーした。2017年に名古屋に加入すると、4バックの右サイドバックでも起用され、名古屋のJ1復帰に貢献し、J1復帰後も継続して主力として活躍。豊富な運動量で、守備のみならず、相手ゴール前にも侵入することができ、戦術理解度も高い。甘いマスクでサッカーファン以外からも認知されることも。

DF 4 中谷 進之介

 柏レイソルの下部組織で育ち、2016年には開幕からCBのレギュラーとしてブレイクするも、2018年には開幕から出場機会を減らし、シーズン途中に名古屋に移籍。加入以降、最終ラインの核としてチームを支え続け、2019年と2020年には全試合出場を達成。対人の強さとカバーリングにも長けたCBであり、クラブでの活躍から今季日本代表デビューを果たした。まだ25歳と伸びしろもあり、更なる飛躍にも期待がかかる。

DF 3 丸山 祐市

 大学在学中から世代別代表で活躍し、2012年に鳴り物入りでFC東京に入団した左利きのCB。2014年にレンタル移籍した湘南ベルマーレでブレイクし、FC東京復帰後には日本代表にも選出された。出場機会を減らした2018年夏に名古屋に加入すると、中谷進之介とのCBコンビが定着。2019年からはキャプテンに就任し、チームの躍進を支えた。的確なポジショニングでボールをはね返し、フィード能力の高さで攻撃の起点にもなる。今季はシーズン序盤の大怪我により、離脱しているが、来季以降の復活に期待。

DF 23 吉田 豊

 身長167㎝と小柄ながら、フィジカルが強く、抜群の対人守備力でサイドを席巻する国内屈指のサイドバック。プロ2年目の2009年から毎年20試合以上に出場するなど、故障による離脱も少なくタフな選手。名古屋加入後は左サイドバックの絶対的レギュラーとして君臨。今季も高いパフォーマンスでチームを支え、ルヴァンカップ制覇に貢献。明るいキャラクターでファンからの人気も高い選手である。

MF 15 稲垣 祥

 ヴァンフォーレ甲府やサンフレッチェ広島で活躍し、昨季から名古屋に加入したボランチ。甲府時代は2シャドーの一角としてプレーしていたが、広島加入後はボランチの主力として活躍。豊富な運動量で攻守において戦える選手であったが、今季はミドルシュートの精度が向上し、得点能力が開花。ここまでチームトップの8ゴールを記録し、ルヴァンカップ決勝でも得点を記録してMVPも受賞した。今季は日本代表デビューも果たし、いきなり2ゴールを記録してインパクトを残した。

MF 2 米本 拓司

 2009年にFC東京でプロデビューを果たし、同年のナビスコカップ(現ルヴァンカップ)決勝でMVPに輝き、同シーズン終了後には日本代表デビューも果たしたボランチ。2年目以降は度重なる怪我に悩まされたが、高いボール奪取能力を持ち、日本代表でも活躍できたと思わせる実力を持つ。2019年に名古屋に加入すると、チームの堅守を中盤で支えている。30歳を迎え、ベテランの域に達してきており、プレーに円熟味が増してきている。

MF 16 マテウス

 切れ味鋭いドリブルと左足から繰り出される精度、パワーともに抜群のキックを持つアタッカー。2019年にはシーズン途中から横浜Fマリノスでプレーし、ウイングのレギュラーとして優勝に貢献。昨季からは名古屋の主力として定着し、チームトップの9ゴールを記録してACL出場権獲得に貢献した。今季も個の突破で打開できるアタッカーとして重宝され、ルヴァンカップ制覇に貢献。相手に脅威を与える存在だ。

MF 11 相馬 勇紀

 2018年に早稲田大学から加入したドリブラー。スピードを活かしたドリブル突破でサイドを制圧することができる存在で、今夏の東京五輪でも存在感を発揮した。課題はクロス制度や決定力であり、ゴール数やアシスト数で違いを作ることができれば、ヨーロッパのクラブや日本代表でも主力として活躍することができるポテンシャルを持つ。Jリーグの舞台で目に見える結果を見せたいところだ。

FW 8 柿谷 曜一朗

 2006年にセレッソ大阪でプロデビューを果たし、卓越した技術から天才と称されたアタッカー。精神的な未熟さから思うような活躍はできなかったが、レンタル移籍先の徳島ヴォルティスで大きく成長。セレッソ大阪復帰後はエースとして活躍し、ブラジルワールドカップにも出場した。同大会終了後にスイスの強豪バーゼルでプレーした後、セレッソ大阪に再度復帰するも、思うような活躍はできず、今季から名古屋に加入した。ゴール数こそ物足りなさは残るが、随所にらしさ全開のテクニカルなプレーを見せており、来季は結果で復活を印象づけることができるか。

FW 40 シュヴィルツォク

 今夏、名古屋に加入した現役ポーランド代表のストライカー。母国の複数クラブで活躍し、今夏のEURO2020にもロベルト・レヴァンドフスキらとともに出場した。ヨーロッパ仕込みの足元の技術に加えて、パンチ力のあるシュートも持つ。今季はここまで途中加入ながらリーグ戦5ゴールを記録。実力は確かであることを示しているが、本領発揮は来季以降となりそうだ。


 今回はルヴァンカップ王者の名古屋グランパスの選手たちを紹介しました!Jリーグ屈指の堅守を持ち、前線の選手がスピード感ある攻撃を展開するクラブです。リーグ制覇も狙えるタレントを揃えており、今後の戦いにぜひ注目してみてください!

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