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作曲をしたいあなたたちへ。【今から始めれる5つのこと】

 

 楽器をそれなりにやってきた方や、そもそも楽器をやるにあたって思うことの一つに、「作曲できたらなあ」があると思います。でも多くの方は同時にこう思うわけです。

「僕(私)には才能もないし、センスもないし、技量もないからムリムリ」

それ誰に言われたんですか?社会的な風潮ですか?そう思っているならできません。でも作曲はやろうとすれば絶対にできることです。ではどういう手順で始めるべきか、段階的に、無料で丁寧にお教えいたしましょう。


①自分はなんの楽器がどこまでできるのかを知る

 あたりまえのことなのですが、まずは自分の持つ武器の射程を知るべきです。Aさんは刀を持っていて1mの範囲なら攻撃できますが、Bさんはライフルを持っていて100mまでなら攻撃できるとします。Aさんは自分の状態を理解した上でどう戦うか考える必要がありますよね。

 それと同じく、一口に作曲を始めると言っても、どういうスタイルで作曲するかというのは人それぞれあります。ギターとベースが大好きな人は、その2つを基本としてどういう音楽を生み出そうかと考えます。そして「ギターはめちゃくちゃ得意だけどベースはそんなにだから、ギターで作曲しよう。」だとか「結構得意だからこんな表現もできるな!」というふうに自身のスタイルを確立していくのです。

 勘の良い方はお気付きの通り、楽器ができればできるほど表現は深くなります。これは仕方ない。でも全然できないからいい曲が作れないのかというと、そうではありません。


②音楽を意識して聴いてみる

 これはすごい単純に言い換えると、「好きなジャンルを深く知り、知らないジャンルも認識する。」ということです。これがすごく重要。①の話とつながるところですが、自分の射程を知った上で作戦を練る時、Aさんの場合なら”忍者”という良い例があるわけです。足音を抑えて忍び寄り、近距離で刀を振る。これは音楽で言うところの、「あ、AC/DCのこのリフかっけえ!こういうの入れたい!」「オーイシマサヨシのこのコード進行エモいなあ。使ってみよう」に当たります。温故知新です。

 そのためにはまず好きなジャンルを深く掘り下げ、興味がないジャンルにも耳を傾けてみることです。ロックであれば、好きなバンドのフロントマンが好きなバンドを聴くなどして、時代を遡っていくことがおすすめです。ちなみに僕は小学校に入る頃には親にLed-ZeppelinとDeep Purpleをヘビロテで聴かされていたので、生粋のロック少年になり、中学生の時にはヘビメタから掘り下げていき、高校の頃にはロックを掘りすぎてポップスやジャズに手を伸ばしていました。大事なのはそうやって音楽を吸収することです。これは後々の話にも繋がります。


③必要最低限の知識を得る

 そうです。多くの方は「そんなのわかってんだよ」だとか「勉強したけどできないんだよ」と言うでしょう。でも落ち着いて聞いてください。必要な知識は人によって違います。

 例えば、布袋寅泰さんや玉置浩二さんは「コードが未だによくわからない」と述べられていました。でもそれは特殊な才能があるから知らなくても良いんです。彼らは感覚でやれちゃう人たちなんです。あなたはどうでしょう。もし彼らと同じでないなら、多少なりとも、音楽理論(楽典)を学ぶ必要があります。コードやキーなどの基礎的なところまでで十分だとは思いますが、それは必要最低限の知識です。

 また機材についても同様のことが言えます。どういう機材があって、自分のしたい表現には何が必要かを理解するには、常にアンテナを立てて置かなければいけません。新しい機材が出たら確認する、プロのレビューを見る、店で見る等、できることはたくさんあります。


④いよいよ、作曲に取りかかる

 ここまでしっかりできている方々。とても素晴らしい。こっからが勝負です。まずは作曲によくある2パターンをご紹介します。

 1)楽器、もしくはパソコンに向かい黙々と進める。

 2)他のことをしながら降りてきたものを曲にする。

 この2パターンが鉄板です。共に、一人の時と複数人の時(プロは複数人で集まって作ることが多いです)がありますが、基本的に一人ひとりがどちらかのパターンで思考しています。

 まず1のパターンについて解説します。楽器もしくはパソコンに向かい、音を出していくことから始めます。ここでも数パターンに分かれますが、基本的にはメロディーからかコードから作っていきます。良いメロディーもしくは良いコードを見つけたらそれに合わせて作っていきます。

 次は2のパターンです。これは才能が必要かもしれません。僕はMan With A Missionのジャンケンさんと同じく、自転車に乗っているときが一番多いですが、ほぼほぼ完成された曲が頭の中に流れてきます。それをいかにメモし再現するかが勝負です。これはメモできていないとほぼほぼできないですし、結構きついかと思います。よって1をおすすめします。

 要するに、作曲初心者はまず作曲それ自体と向き合え!ということです。最初は酷いクオリティで構わないです。出したい音を奏でましょう。「自分の出したい音や芸術的な感覚がなくてできないよ」という方は前述の部分をサボっているか、これから書くことを意識していないかです。


⑤ひらめきとインスピレーション

 他の芸術は好きですか?深みを出すためにはあらゆるものに触れなくてはなりません。私の好きな言葉にMax Raphael氏の

All art is the undoing of the world of things.(すべての芸術は事物の世界の解体である。

 という言葉があります。人生の中にあるものを表現しようと心がけてみてください。映画を見たり、漫画を読んだりして刺激を得ることも大事です。自分の中の世界の拡張は、音楽の世界の拡張にも繋がります。その中で他者と分かち合える共通点を、音楽で示してみてください。


以上で今回は締めくくらせていただきます。また作曲について書くと思うので、よろしくお願いいたします。最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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