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QC検定に落ちた話をしよう!(1級)

(注)落ちて喜んでいるわけではありません。

2024年の3月にQC検定1級を受けました。4~2級を取得どころか受験すらしたことがない状況だったので、1からのスタートです。

結果は不合格でしたが、かなりよい勉強になったなと思っています。製造業に勤務するうえで品質を統計的に管理すること、およびその思想を理解しておくことはとても有益だと、勉強を通して改めて感じました。

で、この記事ではこれから受ける人向けに少しでも参考になればと、リアルに落ちた人間の取り組み内容やその他QC検定に関わる話ができたらと思って書いております。

受験後、届くのはこの紙一枚・・・いります?

勉強時間

独学においては学習時間が自分や他人の目安になると思って、自己啓発にかける時間は毎回Toggl Trackというアプリで計測しています。

QC検定は24年3月17日の受験に向け、同年1月から学習を開始していました。

総学習時間は66.5時間。スタートダッシュは決まりませんでした。

Toggl Trackのレポート

2級など取っていればある程度事前知識もある状態なのでこのくらいの時間でも準一級くらいは取れたかもしれませんが、初QC検定で1級を狙うにはこれでは不足だったようです。自覚もあります。。。

勉強した内容

ひたすら過去問を繰り返しました。問題が被らない2冊を購入し、8回分の試験問題をひたすらグルグル。

初見で解けた問題は無視し、解けなかった問題に印をつけて後日解きなおします。

Ankiに入れてスマホでやろうかとも考えましたが、移し替えるのが手間だったので過去問を持ち歩いて自宅や通勤電車でひたすら問題を解いていました。

電車だと計算メモがしづらいのが難点ですが、できないことはなかったです。スマホのメモに回答をメモし、電卓も使用し、全問解いたら答え合わせ。

2冊目は一部問題を残してラスト3週間で毎週過去問と真剣勝負、みたいなことをしていました。その時は安定して正答率75~80%くらいを出せていたため、これが油断につながったんだと思います。

合格には「おおむね7割」の正答率が必要なため、vs過去門で8割以上取れるくらいの実力があるべきだったのだろうと思います。

テキストはいらない?

テキストも買いましたが、こちらはほとんど読んでいません。過去問で問題を読み、実務をイメージして実践のつもりで解く方が自分には合っていました。

詳しく知りたい分野についてはAIに相談すればかなり深い部分まで議論することができますし。

IT分野と比べると受験者が少ないのもあるのでしょうが教材にそんなに種類がないなぁと感じました。お金をかけて作ってもなかなかペイしなさそうですし、仕方のないことかもしれませんが。

実践に勝るものはない

実務で管理図や統計手法を実際に使用している場合や、その機会がある場合には自分の手で実装してみるのが一番の勉強になると思います。

回帰分析なんかはExcelで一発で出てきてしまいますが、その出てきた数値がどのようにして算出されているのかを自分で計算する過程は、問題を解くのにそのまま役立ちます。

自己採点とできなかった問題

受験後は数日のうちに公式から基準回答が公開されます。これで自己採点した結果が65%程度だったので以下のツイート。

当日、問題を解きながら
「あっ、出ないでほしかったやつが出ちゃった🤤」

となってました。分野は広くないので、過去問と類似したものがやはり出るようです。苦手は克服しておくものだなと思いました。

あと実践の方を例年より落としすぎたのも敗因です。実践は比較的一般的な内容だと思っているのですが、地味に難しかった。

しっかりと学習を重ね、前半の手法の方が安定して取りやすい状況までもっていくのが理想だと感じました。細かい条件設定こそ変わるものの、手法自体は変わらないので理解できていれば手堅く得点できるのではないかと思います。

QC検定で得たもの

製造業に勤務しているものの、現場管理でもなければ品質系の部署でもなかったため、QC検定に登場する各種管理手法は比較的どれも新鮮でした。

実践の方は品質の他、マネジメントや経営に関係してくる分野も含まれており、この辺りについては基本情報技術者ほか書籍や動画などでたくさんインプットされていたので目新しさは少な目でしたが、選択肢がきわどく設定されており悩まされる感じでした。

各種統計手法はもちろんですが、方針管理なんかも今の環境では普及が足りないように感じたのでこれをどうにか普及させていきたいと思ったりする今日この頃です。

不合格の結果ではありましたが、自分の血肉として得るものは得たと思います。

再受験はたぶんしない

今回の受験は会社の指示ではなく、あくまで自分の判断です。
「製造業に勤める以上、品質管理の手法については精通しているべきでは」
という目的から始めたものであり、この目的自体は今回の受験で達成できたと思います。

厳密に言えば不合格だったので「精通」してはいないという烙印をもらったことにはなるでしょうが・・・。

年内だと次は9月に受験の機会がありますが、満足したので再受験は考えていません。資格を得ても特に何か変わるでもないかなと思っているのもあります。

10月にはデータベーススペシャリストの受験を考えているので、今回の反省を活かして早めに行動を開始してコミット時間を増やそうと思います。

まとめ

今回の反省をまとめて、後日1級を受ける人にアドバイスするとしたら

  • 学習に100時間は充てよう

  • 前半の手法を固めた方が手堅く点が取れる

  • 過去問で安定して8割以上取れると安心かも

  • 論述?頑張れ!

以上です。誰かのお役に立てば幸いです。

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