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ヒコロヒーさんの「きれはし」というエッセイを読んだ。

ヒコロヒーさんの「きれはし」というエッセイを読んだ。 結論から言うと、いいきれはしだった。 布のきれはしも繋げば綺麗だし、食べ物は海苔巻きとか出し巻き卵とか、だいたいきれはしが美味しい、そういう本だった。 スーパーに並ぶ野菜は、曲がったものとか傷のあるものは弾かれるように、普段表舞台に立たれるタイミングでは削ぎ落とされるような内容であったように思えるものの、ヒコロヒー節は健在であったのではなかろうか。 出てくるエピソードは決して奇抜なものばかりではない。我々の日常にすら

    • 名前の由来-フランチャイズ 嘘雑学#1

      みなさんは「フランチャイズ」という言葉を知っていますか? デジタル大辞泉によると 親業者(フランチャイザー)が加盟店に対し、商号や商標の使用とともに与える一定地域内での独占的販売権。 らしく、要はブランドや企業の名前は貸し出すけれど、実際の店舗経営は社員でない第三者に任せる、みたいな形態のことだと認識している。(違ったらごめん) この「フランチャイズ」は第二次世界大戦時に生まれた「フレンチ・チィイニーズ」という言葉が語源だと言われている。 第二次世界大戦時にフランス

      • 一番エロい「ひらがな」を考える

        活字離れが嘆かれる昨今、むしろSNSの普及によって文字そのものが目に触れる機会は増えたような気がする。 そんな中で思うのはひらがなってエロいなということ。 「マシュマロ」と「ましゅまろ」 「ハート」と「はーと」 「メガネ」と「めがね」 「ニンジン」と「にんじん」 ほらね? 漢字やカタカナに比べて、フォルムそのものが丸みを帯びているせいか、どこか柔らかな印象があり、エロい。あと子供ぽさを感じるのも柔らかさを増す要因だろう。多分ひらがなは人間だと食べることが好きなタイプ。

        • コロナ感染者は被害者?加害者?

          未だ落ち着きを見せないコロナウイルス。感染者(陽性患者)のルポって割とある気がするんですけど、濃厚接触者のルポってなりやすい割にあんまりないよなと、自分が思ったのと、まあ濃厚接触者になってみて、危機感を覚えながらもどこか他人事だったコロナについて改めて思ったことがあるので、その備忘録、みたいな。 濃厚接触発覚お盆前に仕事の関係で、夜行バスで出張をした。 地方から名古屋の便で、名古屋に1週間ほど滞在し帰ってきた。 帰ってきた次の日は、接客の業務にあたった。 夕方、見慣れない

        ヒコロヒーさんの「きれはし」というエッセイを読んだ。

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          理解から最も遠い感情

          「目標にしてる人とか、こういう風になりたいと思う人っている?」 と聞かれたことがある。 聞いてきたのは、私があまり得意としない人で、そしておそらく相手も私のことを苦手としていて、だから沈黙に耐えられず、そのようのなことを聞いてきたのだと思った。 「尊敬している人はいますけど、なりたいとまで思う人はいないですね」 と答えた。 なんで「◯◯さんを尊敬しています」と答えなかったのか。 我ながら一言多いなと思う。 とはいえ、嘘はついていない。 そりゃお金持ちとかに憧れはある

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          幸せになるためには

          人は皆、幸せになるために生きていると私は思う。 自傷行為や自殺をする人は、幸せになりたいのか、という疑問もあると思うが、(こればっかりは理解できない人は理解できないともうけれど)それでも何かしら救いを求めて、そのような選択をするのだ。 ただ、世の中には「生きているだけで幸せになれる」と思っている人が一定数存在すると思う。 これは普段から幸せそうに振る舞っていて、努力している姿や悲しんでいる姿を周囲に見せない人、という意味ではない。 「生きているだけで幸せになれる」と思

          幸せになるためには

          多様性とはなんだろうかと考える。

          多様性とはなんだろうかと考える。 英語ではダイバーシティ(Diversity)というらしい。 最初にダイバーシティと聞いた時は、なんというか海関連の単語で、海の見える街とか、ヴェネツィアとか、そういうものを想像していた。 グローバル化が進む今日では、コンビニの店員さんが外国人であることも珍しくない。 多様性ときいて、イコールで外国人を想像するあたり、私の思考はまだ凝り固まってるんだろうなと感じる。単に国籍だけじゃなくて、年齢とか性別とか宗教とか好きな野球チームとか、何で

          多様性とはなんだろうかと考える。

          喫煙者もタバコ自体も煙たがられる。

          タバコというか喫煙者は、なぜあんなにも煙たがられるのだろう。 いや実際に煙たいんたけどね。 私が思うにやっぱり他の人に迷惑をかけるところが大きいと思う。 体に悪いというのもあるけれど、それは喫煙する人の自己責任なのであんまり気にしない。 お酒とかも体に悪いけれど、飲酒自体は周りの人に迷惑をかけない。 もちろん、飲酒した人が周りの人に迷惑をかけることは多々ある。 吸ってる本人は、フィルターがあるし、吸い込んだ煙を吐くから、実際には周りにいる人の方に害があるというのは有名

          喫煙者もタバコ自体も煙たがられる。

          人の幸せを喜べるか

          ドラえもんの感動できる話の一つとして、よく取り上げられるのが、『のび太の結婚前夜』という話だ。 そこで、しずかちゃんは、自分がお嫁に行くと父親が寂しくなるだろうから、やっぱり結婚をやめるという。それに対し、しずかちゃんのお父さんは、これまでのしずかちゃんとの思い出を語り、また結婚相手であるのび太くんについて 「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。 それがいちばん人間にとってだいじなことなんだからね」 と評している。 幼い頃に、テレビ番組とかでこ

          人の幸せを喜べるか

          「カメ」になりたい

          「自分を動物に例えると何ですか?」 この前後輩に聞かれた。 何だこの質問は。その質問を通して私に何を聞きたいのか。 じゃあ、君は何だと思うの?と聞き返すと 「うさぎです。寂しいの無理なんです〜」と言われた。 「知ってる?うさぎって一回目の自分の糞食べるらしいよ」と教えてあげた。 「先輩、そういうとこ嫌われるから直した方がいいですよ。」と言われてしまった。 全くもってその通りである。 自分を動物に例えると何だろうか。出た答えが「カメ」である。 カメからしたら嬉しくも

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          家事のメモリ

          私は家事が得意ではない というか得意な人とかいるのだろうか。 生活する上で必要だから迫られてやっているのではないだろうか。 とはいえ、レストランやクリーニングは家事の延長線上にあるものだろうし、テレビで掃除大好き芸能人特集とかやってるんだから、まあ好きな人がいないこともないのだろう。 私も強いていえば料理は好きだが、自分で作ることなく食べれるならそれに越したことはないと思うし、何より皿洗いが嫌いだから、自炊することは少ない。 洗濯機も乾燥機能が付いてないので、自力で干す

          家事のメモリ

          成人式に行かない言い訳を考える

          皆さんは、ご自身が成人を迎えられた時、それをお祝いするため会、いわゆる「成人式」にご参加されたでしょうか。 私は参加しませんでした。 普段からこういう集まりに参加するタイプではないのですが、今回に関して行かなかった理由は、どちらかというと現実的なところで ・移動費がかかる(当時は地元から離れ大学に通っていたため実家に帰省するのに往復に数万円ほどかかっていました) ・日程的に合わなかった ・そもそも成人式に魅力を感じていなかった(早生まれだったので成人式のタイミン

          成人式に行かない言い訳を考える

          死に戦慄はないけれど、生に執着はある。「死にたくないから生きている」/夢追翔

          皆さんはなんで生きてますか?自分なんかは死にたくないからです。 自分は割とネガティブで、人生ってのはカルピスみたいなもんで、たまにくる幸せがカルピスの原液で、つまらない日々は水みたいなもので、このカルピスを少しずつ薄めながら生きて、薄くなりすぎたらカルピスを足して、みたいな繰り返しのようなものだと思ってたりします。 そんなに期待してないならなんで生きてるのって感じだと思うんですけど、答えはさっきもいたように死にたくないからです。 死ぬのってなんか痛そうで嫌なんですよね。

          死に戦慄はないけれど、生に執着はある。「死にたくないから生きている」/夢追翔

          みなさんのところにはサンタ来ました?

          「サンタクロースをいつまで信じていたいかなんてことは─」という書き出しはあまりにも有名で、ある一定の層にクリティカルヒットしていたことは言うまでもないだろう。むしろ知名度だけが一人歩きして、今中高生とかは逆に知らないんじゃなかろうか。 とはいえ、実際にサンタクロースをいつまで信じていただろう。 こういう話題をすると、 「え、知らないの?サンタクロースは実在するんだよ、手紙も出せるし返事も来るし、サンタクロースになるための試験だってあるんだから」 とか 「私はサンタク

          みなさんのところにはサンタ来ました?

          離れてから良さに気付くことは結構ある。「さよならアイデンティティー」/yonige

          夜ってのはどこか神秘的な感じがあってそこが好きで、自分なんかは部屋にいても夜は豆電球くらいしかつけないんっていう生活を送っているところです。(それが夜が好きなことの証明になるかはわかりませんが) 真っ暗で何が起きてるかわからない感じ、朝起きてたら世界が全部変わっていてしまいそうな感じが大好きで、何か大事なことは夜にやりたくなる性分なのです。 そんな周りの見えない闇に紛れる行為の一つに、夜の間に引っ越してしまう「夜逃げ」がありますが、そんなyonigeが最低な夜の過ごし方を歌

          離れてから良さに気付くことは結構ある。「さよならアイデンティティー」/yonige

          こんなにも切ない励ましの言葉ー「会わないつもりの、元気でね」/SCANDAL

          「人の噂も七十五日」なんてことわざがありますが、SNSが発展したこの現代においては、移り変わりが早くて、もっと早く噂(うわさ)はなくなるだろうし、逆にインターネット上に永遠に記録が残るという意味ではいつまでも尾ひれがついたままになる気もします。 噂=よくないものってイメージが自分にはありますが、なんでですかね いい噂、わるい噂どちらもありますが、わるい噂を英語ではスキャンダルと言います。 ということで、今回紹介したい曲はSCANDALが歌う、別れた後もわるい噂が立たない

          こんなにも切ない励ましの言葉ー「会わないつもりの、元気でね」/SCANDAL