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アドバンスドマイクロデバイセス(AMD) 2024年2Q 決算&カンファレンスコールまとめ

会社概要

会社名:
AMD($AMD)

業界:
半導体

本社:
カリフォルニア州、アメリカ

上場年:
1972年(NASDAQ)

概要:
AMDは、1969年に設立されたアメリカの半導体企業です。
主にコンピュータプロセッサやグラフィックスプロセッサ、その他の関連技術を開発し、ビジネスおよびコンシューマー市場に提供しています。

事業内容:
データセンター、PC、ゲーム、エンベデッドシステム向けの高性能および適応型コンピューティングソリューションを提供しています。
具体的には、EPYCサーバープロセッサ、Ryzenデスクトップおよびモバイルプロセッサ、Radeonグラフィックスカードなどがあります。
また、最近はAI技術の発展にも力を入れており、新しいプロセッサやソリューションを発表しています。

類似企業:

インテル株式会社(アメリカ)、ソニー株式会社(日本)

公式HP:
https://www.amd.com/ja.html

前回決算

決算

⭕️EPS:実際$0.69 予想$0.68
⭕️売上高:実際$5.84B 予想$5.72B
前年同期比売上高成長率:9.0%
ガイダンス:
⭕️来四半期売上高:実際$6.4B-$7.0B 予想$6.61B

Memo:
データセンター部門の売上高は過去最高の28億ドルで、主にAMD Instinct™ GPUの出荷が急拡大したことと、第4世代AMD EPYC™ CPUの販売が好調に推移したことにより、前年同期比115%増。
クライアント・セクターの売上高は15億ドルで、主にAMD Ryzen™プロセッサーの販売により、前年同期比49%増、前四半期比9%増。
ゲーミング・セクターの売上は6億4,800万ドルで、主にセミカスタムの売上減少により、前年同期比59%減、前四半期比30%減。


カンファレンスコール

要約

1.冒頭のコメント

リサ・スーCEOの冒頭コメントでは、第2四半期の売上高がガイダンスの中間値を超え、利益率も2桁増となったことが報告された。
特にInstinct、Ryzen、EPYCプロセッサの販売が予想を上回り、AIの牽引力をさらに加速することができたとのこと。
売上高は前年同期比9%増の58億ドルで、データセンターおよびクライアント向けプロセッサの大幅な売上増が主な要因となっている。


2.戦略と取り組み

新製品の投入と市場拡大が重点的に取り組まれている。
特にInstinct MI300X GPUの出荷が大幅に増加し、データセンター向け製品の売上が全体の50%を占めるなど、AI関連製品の強化が顕著。
さらに、次世代の「Turin」ファミリーが発表され、Zen 5を搭載したプロセッサの発売が計画されている。


3.市場の動向とマクロ経済要因

データセンター市場の需要が増加しており、ハイパースケーラーが第4世代EPYC CPUを導入している。
クラウド採用も堅調であり、特にAI分野での成長が期待されている。


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