持続可能な老後資産つくりを始めよう!

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「老後の暮らし」について、みなさんは考えたことはありますか?
「安心できる資金を残したい」「老後に困りたくない」と思います。では現役で働く今のうちにどうすればよいのでしょうか。
今回は、いまから始める持続可能な老後資産づくりについて解説します。

老後資産は必要なのか?

私は40代に入ったあたりで老後の資産のことを考えはじめました。
老後は「稼がないから収入がなくなる」と考えると、老後に暮らしていくために資金を貯めておかなければいけません。これは貯金がたっぷりあるという人は心配ないのかもしれませんね。


もちろん、貯金は大切です。でも貯金ではお金は効果的に増えていきません。
だから資産運用が必要です。資産運用とは効率的に増やしていくことです。

私は、お金を増やすべく資産運用のためにいろいろな投資を試してみることにしました。

どうやって老後資産をつくる?


私はファイナンシャルプランナーなので、一般の方々に比べて積極的に投資をしているほうだと思います。
これは「実際に試してみる」という実験の意味を含んでいます。実際に自分で確かめたものをその導入の仕方、気を付けることなどを運用実績と併せてお客様にお伝えしたいためです。

私が、現在行っている投資商品は以下の通りです。

1)iDeCoやNISAによる積立投資信託
2)収益物件の所有(家賃収入)
3)株式投資(今は現物のみ)
4)FX

3)の株式投資や、4)FXについては、値動きが激しいことと、多少の知識が必要なこと、リスクもあります。
投資方法は人によって好き嫌いが分かれると思います。私自身は株もFXも、そのスリルを楽しみながら取り組めていますが、ドキドキして落ち着かないという方は合わないでしょう。

その点では1)の積立投資信託や、2)の不動産投資は、落ち着いて運用できます。ただし2)は不動産を購入することから始めるので、明日からすぐに始められるたぐいのものではありません。

もっと取扱い安くて、堅実に増やしていける、老後資金形成に適した商品はないかな、と模索していました。結果、お勧めしたいものはズバリ「積み立て投資」です。
次に紹介します。

老後の資産運用に相応しいのは「積み立て投資」


老後の資産運用としておすすめしたい投資は、「積み立て投資」です。
「積み立て投資」には次の特徴があって、このためお金を増やす王道といわれています。

◆時間の長さを味方につける

積立による資産運用は、時間の長さがキーポイントになります。時間によってリスクが軽減され、複利運用によってお金が殖えていく。それも時間の経過とともに加速して殖えていくと言われています。

投資信託は歴史があるので、その実績も出ています。10年間運用していると、ほとんどの方が利益を出しますが、数パーセントの人が元本割れをしていました。
15年間運用すると、100%のひとが利益を出しています。そして20年間運用していると、プラスの利益額が、ぐんと伸びるという結果がみられています。これこそが時間の効果です。

50代60代の方も遅くありませんよ。
もう始めるには遅いの?と心配されるかもしれません。でも人生は100年です。50代から20年間積み立てしながら運用して70代で受け取る。60代から始めて80代で受け取る。
このタイミングでおかねを受け取れたら、本当にありがたいと思うでしょう。

◆買うタイミングを分散させる

積立投資信託は、毎月、同じ額の分だけ投資信託(ファンドといいます)を購入していきます。このため買うタイミングが1年に12回に分かれます。これが積立投資信託の良いところです。

投資信託は、一度にどん、とまとまった資金で買うこともできますが、これは危険です。
安いときに買えたのか、高い時に買ってしまったのか、購入の時点では判断できないからです。

20年ほど前に、私は一度に100万円を使って投資信託を購入したことがあります。半年後に100万円の価値があった投資信託は65万円に目減りしてしまいました。
こんな失敗をおこさないためには、買うタイミングを何回にも分けるといいのです。積立投資信託は、自動的に毎月、自分が決めた金額でファンドを買い足してくれます。

おすすめの老後資産運用


◆iDeCo(イデコ 個人型確定拠出年金)

これは年金をじぶんで増やそう!というひとにおすすめの制度です。

iDeCoは、私たちにとって嬉しい制度だと個人的に思います。

私たちは老後のおかねを増やしたいから投資をするのですが、投資をして利益が出ると、その利益には税金がかかります。
iDeCoを利用すると、運用してできた利益にかかる税金がゼロです。税金がかからないので、効率よくおかねを増やすことができます。
おまけに、年末調整や確定申告のとき、保険のように「iDeCo」も掛け金を申告すると所得控除できます。

2022年からは、iDeCoは積立期間が60歳から65歳までに期間が延長されました。たとえば55歳から加入しても積立期間が10年と長期での積み立て運用ができます。
利益に課税されない点と所得控除が出来る点で、iDeCoによる節税という効果は大きいものだと思います。

◆つみたてNISA

NISA(少額投資非課税制度)に、2018年から「つみたてNISA」が登場しました。
月々の積立金額(年間40万まで)と投資対象商品を決めて運用していくもので、毎月買い足していくタイプなので、買うタイミングで失敗することがありません。

つみたてNISAは、20年間は非課税期間といった税制優遇があります。2022年に積み立てた分は2041年末まで運用してできた利益が非課税扱いになります。
複利運用の効果は時間が長いほどに効果を発揮しますので、最大20年という時間を使って資産運用できる制度として期待されます。

iDeCoと違い、年齢を問いません。
55歳から始めても70歳、75歳までと積立ていく期間を長く取れるので、人生100年の時代には嬉しい制度だと思います。

◆外貨建て個人年金保険

現在の日本においては低利率であるので円建ての個人年金保険を作りにくい状況です。

日本よりも金利が高い外貨を積立てていくことで、効率的に資産を増やしていくことが期待できます。
外貨建て個人年金保険は、円で保険料を支払い、選んだ外貨で国債などを運用した資産を外貨または円に換金して受け取ります。ドル建てや豪ドル建ての個人年金保険が人気のようです。

注意点は為替レートです。外貨建ての商品ですので、売却時の為替レートに利益額が左右されます。
円安のときに売却すれば利益が大きくなりますが、円高のときに売却して円に換金すると、せっかく利率の高い外貨でふやした資産が、かえって目減りしてしまうこともあります。

商品にもよりますが、特約で積立終了後から売却するまで、据え置いておけるものもあります。これなら円安のタイミングを狙って売却することができます。年金受け取り時の為替が良くない場合を想定して、為替リスクを軽減できる「特約」が付加されているか、確認すると良いでしょう。

個人年金保険は確定申告で「個人年金控除」として生命保険料控除(40,000円最大)を受けることができ、節税効果もあります。

まとめ

投資にはいろいろな方法があり、それぞれの特徴があります。
今回紹介したものは、時間をかけてじっくりと資産を増やしていく方法ですので、取り組みやすいのではないかと思います。

投資は、時間が味方します。先延ばしにしないで、まずはパンフレットを取り寄せてみる、など行動に移すようにしてください。
本を読んだり、セミナーで学んだりするのも良いと思います。質問できるからセミナーはおすすめです。

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