自分に合うのはどの投資なの?いろいろな投資方法を見てみよう

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「投資が大事」とよく聞きます。でも投資って、なんだか怖いなと感じてしまいますよね。

「投資が怖い」と感じる原因は、投資を「よく知らない」ことにあります。未知のものに対しては、だれでも恐怖を感じます。

「知らないから怖い」なら、投資について「学ぶ」ことで、恐怖心は消えていくということになります。
今回は、投資とはなにか、目的、また日本で行われている主な投資方法について説明します。


■そもそもなぜ投資が必要なの?目的はなに?


投資はそもそも必要なのでしょうか。投資が好きな人がやればいいのではないか、という声も聞かれます。
もちろん、そうです。投資は興味のある人、やりたい人がすれば良いのです。

そもそも投資は何のためにするのかを認識しましょう。
投資の目的は、自分の資産を効率的に増やすことです。お金を増やすために自分の資産を使って金融商品を購入して運用することを投資といいます。

今の日本は金利が低くて、お金が増えにくい状況が続いています。
銀行の口座に現金を置いているだけでは、お金は増えません。

定期預金に変えてみても金利は0.002%程度です。定期に入れれば3年なり5年なり、お金を引き出せない上に大した利子もつかないので、あまりおすすめできません。

効果的にお金を増やしたいのなら、投資を考えてみると良いでしょう。
投資にはたくさんの方法があります。いくつか紹介します。

■投資方法のいろいろ

(1)投資信託


自分で選んだ投資信託(ファンドといいます)を選んで購入すると、プロの人たちがファンドの内容に合わせて、金融商品に分散投資してくれます。
自分でファンドを選びますが、その運用はプロに任せておくことになります。
運用がうまくいくと配当金を得ることができます。購入したときよりもファンドの価格よりも上がったときに売却すれば、売却益を得ることができます。
投資信託は投資商品のなかでも多くの人が取り組んでいて、メジャーな投資方法だといえます。

投資信託の買い方には、今あるお金でファンドを買う方法と、月々決まった額を出して買い足していく方法があります。後者は積立投資信託といいます。

(2)株式投資


株式投資は、日本証券取引所に上場している会社の株式を、証券会社に作った口座を通して購入します。

株式を購入することで株主になりますが、一定期間株主であることで株主の権利が与えられて、配当や株主優待を得ることができます(ただし配当・株主優待のない会社もあります)。
株価は、経済状況や社会情勢に反応して、いつも変化しています。購入したときの株価よりも高くなったときに売却すれば、その差額が利益となって、手に入ります。

(3)個人向け債券(いまは商品が少ない)


債券には、国債・地方債・社債などがあります。
国債は国が、地方債は地方自治体が、社債は企業が発行します。

国債は国にお金を貸す、というもの。何年後かに貸した金額のお金が戻ってきます。そして貸している間には配当がもらえます。この配当は初めからいくらと決まっているので、利益額がそれ以上に増えることはありません。そして債券の配当は、銀行金利と比べれば高いので、銀行に置いておくよりも債券を購入しているほうが(若干ですが)お金は増えます。

国債を買うためには、まずは口座を作ります。証券会社や銀行、ゆうちょ銀行などで国債専用の口座をつくり、その口座で国債を購入します。

(4)そのほか


投資の方法にはほかにも、外貨、FX、金・銀・プラチナ・などの商品先物取引、不動産投資、指数先物取引、オプション取引、仮想通貨などがあります。


・外貨


外貨は、円を他国の通貨に替えておき、円高になったら円に戻すと利益が得られます。

・FX


FXは外貨を購入しますがレバレッジを効かせて購入するというしくみがあります。自分の持っている資金の最大25倍までの取引きができるしくみです。
選んだ外貨と円の為替レートが変わって円高になったら売却すると、購入額との差額が手に入ります。
もうひとつ、FXで得られる利益があります。その国と円の利率の差をスワップポイントといいますが、毎日口座にお金が入ってきます。

・商品先物取引


商品先物取引は、将来の商品の価格をいま決めて取引するというものです。
石油や金・銀・プラチナ、小麦、とうもろこし、ゴムなどさまざまな商品がその未来の価格で取引されるのが商品先物取引です。

・不動産投資


大家さん業です。自分の持っている家や部屋を他人に貸して、家賃を得る投資方法です。
不動産を購入しなければいけませんが、ワンルームマンションなら比較的手に入れやすいと思います。

オプション取引や仮想通貨なども、実際に日本で行われている投資方法ですが、投資方法とまとめられるなかには、難易度が高い、リスクが大きい、専門性の高いといったものもあります。
興味があれば、本やセミナーなどで学んでみるといいですね。

■どれが自分に合うか、あたりをつける


投資方法はたくさんありますが、投資方法は自分の気持ちや性格に合うものを選びましょう。

株式投資を始めると、毎日株価が変わるので、株価が上がった、下がったと一喜一憂してしまい落ち着かないという人もいます。
株価の変化にソワソワしてしまう、精神的に参ってしまうと感じる人は、じっくりと時間をかけて取り組む投資方法を選ぶといいですね。積み立て投資信託などがおすすめです。

■国の特別な制度を利用する:NISAとiDeCo

積立投資信託や投資信託、株式投資を行いたいなら、NISAやiDeCoを利用するのがおすすめです。
NISAとiDeCoは、私たち国民が資産を増やしやすくするために、国がわざわざ敷いた税制優遇制度です。

NISAやiDeCoは投資でできた利益に対して課せられる税金が優遇される(投資の利益にかかる税金がゼロになる)ので、これらの制度を利用しないのはもったいないと個人的には思います。

NISAもiDeCoもどちらも、利用するとなれば投資を始めるということです。はじめるためには金融機関への口座が必要なので、まずは口座開設(無料でできます)から始めましょう。

【まとめ】


なかなか利子だけではお金が増えていかない時代です。お金を増やすために、お金に働いてもらうというのが投資です。
投資には多くの方法がありますが、どれが良いかは人それぞれです。
気持ちにフィットする方法を選んで、進めてみることをお勧めします。


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