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「安定を求めるか、不安定を味方につけるか」無罪のピーマンに問う。

ピーマンは苦々しい存在として知られる。
大人からは「話がピーマン」と揶揄され、こどもには「嫌いな野菜」だと位置づけられて、前世で何かあったのかと心配している。きっとあなたは悪くない。

ある時、ピーマンの切り方についての話になった。
縦半分に切って種を除いてから細切りにする場合、どちらを上にしてピーマンを切るか?(n=4)

1.緑がつややかな表面が上(安定)
2.種があった白い内側が上(不安定)

「こんな切り方(=2)をするのは私だけかも。」
1人が問題提起すると、残り2名は当然のように「1」だという。突然使命感に燃えて、劣勢の中「2で切るよ!」と多少の爪痕を残してみた。

結果は2:2で、どっこいどっこい。

元々1で切っていたのに、疑問を感じて2に変えた。理由は1の場合、ピーマンからまな板までの空洞が心もとないから。また板に包丁が当たるまでのタイムラグが引っかかる。
2はピーマンのカーブを利用してコロッと移動させながら切れるため、視界良好、スピードアップ、何より包丁がしっかり当たって地に足ついた感が心地よい。

1でも2でも切りやすい方で切れば何の問題もない。力技で上から潰してから切れば、1でも不安定さは軽減する。しかし、ピーマンを無傷で(今から切断するのに!)できる限り優しく扱いたいのだ。
さらに、巨大ピーマンやパプリカを1で切る場合は、まな板までの距離が長くて、恐怖が隠し味になってしまう。

ピーマンと敬愛する東海林さだお先生に聞いてみたい。「どちらがピーマン界でのノーマルですか?」

ピーマンの空洞に悩むGW最終日。
強力なニンジン色素に悩むまな板とともに。


我が家の夏の定番料理は、肉厚ピーマンを大胆にカットして自由に泳がせた味噌汁です♪

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