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新米リクルーターが実践したCandidate Experienceを高める工夫


皆様こんにちは。本日は私、Nontsが担当いたします!昨年に引き続き、今年も参加させていただきCasterの皆様ありがとうございます。参加メンバー毎年勢いある方が集まっており、大変勉強させていただいています。私も、読んでくださった方に何かが提供できますように・・・!

※この記事は、株式会社キャスター様の2020年採用アドベントカレンダーにエントリーしています!

まずは簡単職務経歴を。
携帯電話の販売員を経験した後、これまで中途採用領域のスカウトサービス事業(4年)、事業会社内のスカウトで母集団形成を担う専門の採用人事(2年)とスカウト中心のキャリアを歩んできました。今年はそこから一歩踏み出し、外資系IT会社に入社し中途採用領域のリクルーターに挑戦しています。

今回のテーマのきっかけは、つい先日社内で目にしたCandidate NPS(ネットプロモータースコア)の結果。

自身のCandidate NPSのスコアが他メンバーよりもかなり良く(中途なので他先輩方よりデータが少なかったことは事実としてあれど)、ハイスコアを狙ったわけではなかったので結果は後付ですが、自身が心がけてきたことが応募してくださった方にとっては、喜んでもらえる対応だったんだ!と励みになりました。自分なりに工夫してきたことを整理し、まとめてみることで誰かのお役に立てたらと思っています。

ちなみに昨年は、「もらって嬉しいスカウトメールの世界」と題したnoteでアドベントカレンダーに初参加し、スカウト愛を叫びました。マッチ度の高い候補者に会える(かもしれない)スカウトメールに興味ある方は見ていただけると嬉しいです!


まずCandidate Experience(CX)とは

少子高齢化による有効求人倍率の上昇や、終身雇用が終わりを迎えつつある日本では、企業側も候補者にジャッジされる時代となってきています。今回タイトルにも出てきた"Candidate Experience"は日本語で候補者/応募者体験と訳され、目にする機会も増えてきているワードです。海外ではGoogleや

IBMをはじめとした企業が意識し、積極的に行動に移しています。

応募者体験は応募前の認知の段階から始まり、応募後や選考のプロセスで経験する採用担当者とのやりとり、内定し無事に入社初日を終える所まで様々なものが含まれます。

本来CXについて語るのであれば「認知」も記載すべきですが、未だ認知の面では取り組みをした実績はないため、今回は応募前の面談〜入社までに限定し、工夫した点を振り返ってみたいと思います。


1.リクルーター面談の工夫:ぶっちゃけトークと希望に沿った話を!


外資系あるあるですが、面接の前に人事と候補者で電話面談をします。人事からは会社や今回提案したい募集ポジションについて説明したり、経験についてヒアリングをします。他の企業でもリクルーターではなく、現場の方が面談をやっておられることもあると思いますが基本は一緒だと思っています。

★候補者の希望が叶えられるか?
気をつけているのは、
・転職で叶えたいことなど、希望やその人が大事にしている考えを知る
・希望に対して、こちらが何を提供できるか伝える
・経験や希望からフィットしそうな募集求人を提案する
・どんな経験や考えがフィットしていると考えているか
など、希望と経験に沿って話をすること。

また、社風やスキルが合うか不安がある場合は、「〜の点はもしかしたら考えと合わないかもしれないけれどどう感じますか?」と聞くようにしています。ハッキリ伝えてみるとご本人もちょっと違うなと感じている場合もあります。そういう場合は無理に応募喚起はしません。そういうことにお互いに気づくための面談ですから。

はい!ぶっちゃけ!オープンで行こう。

★良いところを見つける&ぶっちゃけトーク!
私は前提としてジャッジというよりも良いところを見つける面談を心がけています。
ポジション提案のために聞くご経験の部分は職務経歴書にうまく反映できていない方も多いので、現場社員の書類選考の際には「こういう経験もお持ちの方ですよ、会ってみませんか?」と添えて書類の通過率をあげています。候補者には、面談時に「もし応募くださるときは書類選考官に良いところをプレゼンしたいから、今日は色々教えて下さいね!」とお伝えしている点も、自分のために頑張ってくれていると感じてくださっている・・・のかもしれません。

(雑談/でも重要)カジュアル面談での苦い経験
候補者ファーストなんて当たり前でしょ?と思う方も多いでしょうが、中々そうでもないのです。聞きたいことだけ聞いてポイッとNG、転職検討中といった瞬間に塩対応で15分で追い返されるなんてことを一転職者側の時にされた経験があります。イメージガタ落ちです。カジュアル面談とは一体・・・とこれらの対応から思うところがありました。だからこそ、できるだけ面談では応募意志に関わらず、対応します。

もしすぐ応募につながらなくても将来の選択肢にいれてもらえたらいいな〜というスタンスで。そして言える範囲のぶっちゃけトーク(中途入社の目線で感じること)で身近に感じていただくことや、希望にできる限り沿った提案・本人の経験が活かせる提案の両方ができればベスト。と考えて、ミスマッチ回避と意欲UP、話しやすさ(と自分のために頑張ってくれてる感)を担保しています!

自分らしくいられる環境を。マッチング大事。

2.内定周り:不安がある状態でできる限り待たせない

また大手外資あるあるの話で恐縮ですが、物事をすすめるにはエビデンスや偉い人(ざっくり)複数の承認が必要です。時に本国の承認が必要で、向こうは今何時・・・即日承認がおりることはない・・・いつOKくるかな・・・という世界です。いつ結果出せるかなと採用担当が社内プロセスでてんやわんやしている間、候補者が連絡が来なくて不安がる。。(候補者だった頃の私)なんてことも、正直起きてると思います。

ベンチャーのように他社がある?!よっしゃー、気合で今日明日でオファー出す!ができないことに、スピード命・全力コミットの世界であるDeNAから入社してきた私は驚きました。現職でスピードを早めるのは至難の技。。(全ての外資がそうとは限らないと思います)

そんな中で意識していたのは、これです。

★選考スピード、結果通知までの時間と、その理由を伝える
・応募前面談のときにもおおよその選考スピードとプロセスをインストール
・面接結果はいつ頃通知できそうか
・もし良い結果(内定)の場合、通知までに人事が何をしているか(伝えられる範囲)
を伝えて、不安なくお待ちいただけるように心がけています。

いつまで待てばいいかわからない、どうして待たされているのかもわからない状態は、実体験としてすごく不安でした。例えば、横断歩道の信号機がカウントするのを見ているとどのぐらい待てば良いのかがわかって、わからないイライラが募らないように、何を準備していてどのぐらいで結果がわかるんだ!と認識できていれば、そこまで不安にならないと思うのです。

もちろん理由の全てを伝えるのが難しいこともありますが、、そんなときでもどのぐらいお待ちいただきたいのかだけでも伝えられるように努力しています。

3.決定!:お祝いメールと承諾後面談

★お祝いメールで喜びとねぎらいを
ご承諾いただけたら
・これからはもう仲間感を出す
・めっちゃ喜ぶ
・入社前は有給できれば取りきって、リフレッシュしてきてね!と伝える
ようにしています。

今の会社に入る前、上司に「なにか勉強していったほうが良いことはあるか」と聞いたところ、「うーん、それよりも身体を休めてリフレッシュしてきてほしいかな。元気な姿で入社日を迎えてね」と言われ、人として素敵だな、こういう人でありたいと感動しました。以来、私もそうやって声をかけるようにしています。

★承諾後面談で入社前の憂いは全て消しておこう
やる気あふれる内定者から「勉強したほうが良いこと」について聞かれることは多々あります。具体的なことについて更に会話したい場合や、入社までの期間があく場合、上長と内定者との入社面談を提案・実施しました。DeNAはじめ、当たり前にやっている企業も多いと思いますが、現職では実施例があまりなかったようで、現場に提案したら快く実施してくれました。内定者も不安が拭えたようでしたし、上長も入社後にアサインしたい業務のイメージが湧いたと好評でした。

(おまけ)
入社日には、「入社おめでとうございます!弊社での生活、楽しんでくださいね!」とメールを入れるようにしています。先日連絡を入れたところ、「隣の席の方に質問しながら、なんとかPCのセットアップを終えました。。明日からは実業務が始まります。早く戦力になれるよう努力していきます。これからもよろしくお願いします!」と連絡が来て、この人にとっていい選択だったと言える企業生活になるといいな〜頑張れ〜!と祈るような気持ちになりました。

振り返りと採用担当人事の願い
候補者体験がどうだとか細かいことは考えておらず、応募者(候補者)にとってのいい選択とは、不安にさせず選考プロセスを進めるには等、シンプルな気持ちで行動したことが良かったのかなと思っています。

企業に属する立場として、会社の利益になる人材を獲得していきますが、キャリアコンサルタントの資格を持つ人間として、その応募者自身の幸せになる選択なのかも追求したい。できるだけタッチポイントを増やして、企業・応募者双方のすり合わせを続けながら、満足行く形での採用成功を重ねていけるよう、精進していきたいと思います。

◇◆明日のアドベントカレンダー担当は◆◇

製造業界にて人事をなさっているチェルミさんです。クスリと笑えるツイートが癖になってしまい、密かに拝見しております。明日もお楽しみに!

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