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「役割」と「分担」の違いを知れ

コンピューターばかり見てる人に多分苦手な話。仕事って当初は個人タスクだけやってりゃいい。しかし、個人タスクってのは、偉い誰かが色々調整して分割して割り振った結果。社会人の初めの頃、個人タスクだけ集中していればいい時期はすぐ過ぎて、いずれ全体の仕事を把握しなければいけなくなる。

全体の仕事がどう流れていて、これは誰がやっていて、あっちでは誰がやっていて、進捗はどうでこうで、と、仕事そのものではなく、仕事全体が適切にまわっているかに気を払う必要になる。それは、個人タスクをこなすこととは全く次元の違う話。

仕事の量が一人ではできない規模の場合、チームで取り組むことが当たり前となる。チームでやるということは複数の人がいる。それぞれの人にはそれぞれのタレントがあり、性格や性質があり、そしてもともと持っている仕事がある。色んな条件を勘案しながらパズルのように当てはめていき、タスクは分解され、それぞれの人に切り分けられていく。これを人々は「分担」と言うだろう。チームメンバーが分担し合うから、全体の仕事がまわる。簡単な話のように見受けられる。

未熟なマネージャーは、この程度の理解でチームワークを考えてしまう。大きな仕事があったとしたら、どうやったら終わるのかを一つ一つエクセルのセルに書き出すのだ。百行、二百行・・となっても止めず、千行くらいのタスク分解表、私は実際に見たことがある。そしてその横に、誰がやるかを書いていく。そして期限日を書く。これでみんなできるでしょ、さ、やれ!、と。すごくマネージャーは仕事をした顔をしているが、これは時間とともに裏切られる。

この方法がなぜうまくいかないかと言うと、あくまでもマネージャーが知っているタスクを単に並べて、担当者にアサインしたとして、担当者がその仕事の目的、その後どうなるかを理解することまで全く保証しないからだ。

まだ、大きな紙があってそれをちぎって配るのならいい。仕事というものはマネージャーの妄想で、この紙の面積が変わってしまうから、ちぎって投げているうちに本来の仕事の大きさ以上にタスクが分裂してしまうことだってある。あと、「このタスクなんだっけ?」もあるのだ。

だから、実はマネージャーは、タスクを分担してはいけない。役割を決めることの方が大事なのである。

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