仕事に対する考え方を180度変えること
私は会社で一つの事業領域を受け持っています。数年前に一人で立ち上げ随分大きくなりました。顧客のクラウド環境をお預かりし管理する仕事です。大きな責任があり今後も顧客のために安定的に継続していかなければいけません。
この事業には一つの大きな特徴があります。クラウドという最先端の領域だからこそ、かなり自動化されていて多くの人数を必要としないということです。仮にたくさんの人を張りつけたとしても、そこまで仕事の量がありませんから暇になってしまいます。
そのため少人数で運用してきました。
ところがこの少人数が最近大きな弱点になりました。メンバーが事情により退職したのです。その結果、これまで積み上げて来た文化や作法が、急に壊れてしまいました。
人数が少なかったことが災いしました。数年のうちにひとりひとりへの依存度が高くなっていたことで、退職が大ダメージとなりました。簡単に引き継げるものでもありません。
今後、私の事業をより継続できるものにしていくためには、この事業に関わる人の人数を、一人でも増やしていかなければいけないことに気が付きました。関係する人数を増やすことで、メンバーが入れ替わったときの衝撃を減らすことができるのです。
ここで私は、この目標を達成するために仕事に対する考え方を180度変えました。
これまではフルタイムの自社社員だけで構成すべきと考えていました。しかし、その場合、自社内に適当な社員がいなければ中途採用などで外から人を確保する必要が出てきます。しかし、今は採用難でスピード感を持って人材を確保するのが難しい状況です。
だから、ここは思い切って外部の会社に相談することにしました。かつ、以下の条件を考えました。
・リモートでの参加を可能とする。
・フルタイムではなく一日数時間、週に数日など、業務量に合わせて部分的に参入して頂く。
・参入の当月からいきなり結果を出すのではなく、まずは事業内容を理解して頂く。
フルタイムワークの考え方から脱し、事業を理解して頂ける人数を増やしていくことで、継続性を高めようという考え方です。
今後、社会に存在する様々な事業の大部分が自動化され、効率化されていきます。その際たくさんの人が関わらないと継続性が確保できないのに、仕事量が少なすぎるという問題が必ず起きるはずです。薄く広く人を集め、フルタイムではない仕事の共有こそが必要になってくる、そう思います。
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