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もっと色々私はできる、と思っても

もともと未経験でこの業界に新卒で入ったものだから、白紙の巻物のような状態だった。目の前の仕事を学び知識を付けて、そして自ら手を動かすようになり実績を残し、前へ前へ進んできた。成り行きでインフラエンジニアになり、そして現場で筋が良かったために上長に推挙された。そこで一定の成果は残したものの失敗も経験し、心機一転新規事業を一から起こしたらこれが当たって今がある。もちろん、インフラエンジニアの線からは外れず、その専門性を広げて今、クラウドの上でビジネスをマネジメントしている。

振り返ってみると、白紙の巻物に色々書き込みをされ、そのうちインフラエンジニアの絵ができあがり、その絵を全部消すのはもったいないので、書き込みを残しながら詳細化していったプロセスであった。まず幹があり、そこに花や葉をつけていった。

50を前にして、巻物に目をやるともはや書き込むスペースもないほど書き込まれている。ここからはできあがったこの絵をベースにできることを広げていく。応用の世界だ。絵を書き直すほど流暢に時間は流れていない。

ふと、思うのである。あれ、もっと私は色々できる、と思っていたはずだぞ、と。インフラエンジニアというのは成り行きであり、成り行きが変われば別の専門を持っている可能性だってあったはず。

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