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うっかりしただけで、自分自身の秘密情報が簡単に漏洩してしまう怖い状況を我々は生きている

自分がどんな人物で、どんなことを考えているかというのは、自分自身しか知らない。他人が思う自分像なんて全部推測である。言動や行動を確認した範囲で整理し推測し、こんな人だろう、と思い込んでいるだけだ。しかし自分の全てを他者に公開することなどしない。どんなに親しい関係であったってほんの一部にしか過ぎない。自分の秘密は一生自分の中で暖めていくのは誰もが知るところだろう。

最近はパソコンに始まりスマートフォンまで普及して、自分の秘密情報をコンピューター上に保管するのが一般的になった。社会的に自分自身とタグ付したくないような情報は、匿名のアカウントを作ってSNSで表現する、という高度な行動も人々は通常のこととして行うようになった。自分自身は、自分の中で秘めているもの、という状況が変わってきた。技術の進歩により、社会へ自分を表現する方法が多様化し、人々は様々な方法で「私を見て!」とアピールする。人は秘めているだけでは満足しないのだ。社会的にプラスになることを前提に、何らかの自分の情報を他人様に広げることで、満足する。これは社会的欲求、と呼ばれる。ぼっち、が悪口になる世の中だものね。私は別にそうは思わないけれど。

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