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他人が当たり前に持っているのに、自分には無いもの

コンプレックス、という言葉は私が若い時に流行したけど最近は言わなくなった。自己肯定感と言う言葉でうまく言い換えられてしまったようだ。劣等感、が私にはしっくりくる。劣ってると言っても、他人と比べた時に、優れている部分もあれば劣っている部分もあって当然だ。違う人物なのだから。なのに自分だけに備わっていないと焦る。特に学校生活は集団行動が前提なので、絶えず周りに他人がいて、自然と自分を比べてしまう。

別にそんな能力自分の中になくたっていい、その分、他人にない能力を自分の中で見つけてそれで勝負する。そう思えればいいが、実際私がその境地にたどり着いたのはここ最近である。長い間、劣等感を感じ続けた。

もう、年齢が50近くまで来て得られていないものは、ここから得ようと努力したところで時間切れの公算が大きい。また、やっと得られたとしてもレベル1だの2だので、本当に上手な人とは戦いにすらならない。

ようやく、やっと諦めたのである。もう、無いものねだりはしない。

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