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地域の幼稚園・保育園、そして学校へ飛び出すチャレンジ!

医療的ケアが必要な子どもたちの就学サポート「スクールキッズケアラボ」

やったー!初めてのランドセル!

 医療的ケアが必要な子どもたちが地域の保育園や幼稚園への就園、普通学級への就学に関することに関わり、発信するチームとして「スクールキッズケアラボ」を2017年に結成しました。
 子どもたちが地域の保育園や幼稚園へ就園、普通学級へ就学するための体制づくりや制度の構築は、昨今始まったばかりです。自治体も含めて試行錯誤している状況で、支援内容も異なります。また、通園・通学先で子どもたちのケアにあたる看護師の確保をはじめ、療育・教育現場にいる専門職の理解と協力が必要となります。
 オレンジキッズケアラボでは、医療的ケアが必要な子どもたちが“あたりまえ”に、地域の幼稚園や保育園、そして学校へ行くために、医療と生活をサポートするチームとしてできることを、 考え、話し合い、結びつけ、実践しています。

本人のチャレンジしたい!を地域につなぐ方法はたくさん

通園先の先生方と医療的ケアの勉強会

 就学サポートと一言に言っても、その方法は様々です。子どもたちの状態や住んでいる地域、受け入れ先の状況などに合わせたサポートが必要になります。私たちがこれまで実践してきたことは、
・幼稚園への通園同行
・保育園、学校への訪問アドバイス
・小学校入学時の医療ケアの話し合いに参加
・修学旅行、お泊まり保育への同行
・学校での呼吸器利用についての話し合い
・学校支援員欠勤時の代行サポート
・お試し通学の同校
・学校での医療ケアの実施
・学校の先生・看護師さんと情報共有
・進学進級についての話し合いに参加
・学校の先生の見学受け入れ、研修
・行政に県外事例などの紹介

などなどです。もちろんただサービスが足りてないから、制度が整っていないからサポートするだけではなく、都度、本人と家族、そしてその子に関わる方々と話し合い、目標を見据えた上で実践しています。

これまで18名の子どもたちが地域へ!

 これまでオレンジキッズケアラボでは、18名の子どもたちを地域につなげてきました。そして地域につなげたら終わりではなく、その子の成長や変化に応じてサポートを継続しています。

たくさんの子どもたちを地域の保育園・幼稚園、普通学級につなげました

 これからも子どもたちやご両親からの相談はもちろん、学校や保育園、幼稚園、行政からの相談もお受けしたいと思います。それぞれが孤独や怒りの中で悩むのをやめて、つながり前向きに悩むサポートをしたいと思っています。必要なら研修会などを企画運営します。
 ただし、私たちに相談すれば、なにかがすぐに解決するわけではありません。その点はお許し下さい。一緒に悩む仲間にしかなれないかもしれませんが、どの子にも一緒に悩む仲間が必要だと思っています。

子どもたちを地域につなぐ活動を応援ください!

 最後に皆さんにお願いです!私たちが実践するサポートの多くは、まだ制度に結びつかず、法人の収益になることはありません。就学先の方々や行政との話し合い、医療的ケアに関する研修会などの実施、当施設を利用していない医療的ケア児の相談など、こういった取り組みを継続し、子どもたちが地域とつながり続けるためにも、皆さまのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。



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