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海外旅行に行く理由

『私は今生きている』という謎の充実感

日本で生活していると、他の人に詳しく説明しなくても分かってもらえるというか、話さなくても通じる部分があって良かったと思うことが多い。逆に海外はとにかく何でも話をして行かないと何も分かってもらえないということが多くて、大変な反面、『自立して私は今生きているんだぞっ!』っていう謎の充実感みたいなものが実感できると思う。

対人力のリハビリ

昨今自動販売機やセルフレジ、インターネットやメールなど、どんどん対面で話す機会が減っている。その反面、話せなくなってしまうというか、対人能力みたいなものが衰えていく(私は人見知りなので余計に)感じがして、時々海外に行って道を訊いたり、世間話をしたり、値段交渉をしたりと、対人力をリハビリするというか、鍛えるためにも海外って勉強になるなあと思っている。
ぼったくりやスリなど犯罪も多いから気をつけるためにも、現地の人がどう行動しているか観察し、直接現地の人に色々教えてもらったり、ハッタリでもいいので毅然とした態度で行動しないと相手に意思が伝わらなかったり、隙を狙われたりする。
私は語学力があるわけではないので、疲れている時は誰とも話したくなくなるけれど、逆に通じないからこそ気楽に、余計なことは考えず行動できる時もあるような気がする。

接客態度の違いを知る

外国の人たちって日本人ほどあまり人目を気にしていないというか、大声で話したり笑ったりしていることが多い。仕事中にお客さんそっちのけで談笑していたり歌っていたり、飲食していたりもする。
私は以前接客業をやっていた時は、お客さんの前では私語が禁止だったし、ましてや飲食したり歌ったりなんて、上司とお客さんからクレームが飛んでこないか怖くて絶対できなかった。
海外の店員さんの接客は店員さんの方が偉いんだぞって態度で、お客さんの方が愛想よくちゃんと挨拶やお礼を言わないと怒られそうな雰囲気だった。日本の接客応対が丁寧で素晴らしいと思う反面、クレーマーにいちゃもん付けられた時は強く言い返せないので、日本の店員さんはかなり疲弊してしまう時も多いと思う。

とにかく伝えるには

海外で誰かと話すときに、堂々とした態度だったり、大きな声ではっきりと話さないとなぜだか伝わらないということも多々あった。逆に言葉はカタコトでも必要に迫れて切羽詰まっている時や困っている時、目的がはっきりしている時は言葉がめちゃくちゃでもなぜかよく伝わった。
道に迷った時、トイレに行きたいけど見つからない時、急いでいる時、値段交渉をしている時など、きっと私はすごく困った顔をしていて、身振りも大きくなっていて、文章も短く単純な単語を使っていて、声は大きく、目的がはっきりしているのですんなり伝わったんだと思う。

視野が広がると生き方が楽になる

日本と海外、どちらもいいところと悪いところがあって、どちらがいいということは言えないけれど、両方を知ることができて良かったと思う。
何か問題に直面した時に考え方や捉え方の幅が広がったというか、日本だと大問題になるようなことも海外では何ともないということもある。(逆もしかり)なので、問題が起きた時でも自分を追い詰めて苦しくなる、ということが減った気がする。

結局日本も海外もどっちもいいよね

昔の私は海外にこそ自由があって幸せがあるみたいに海外リスペクトが強かったけれど、その国それぞれ問題はあるし、日本は同調圧力が強く息苦しくて逃げ出したくなるけれど、すこぶる安全だし、店員さんは親切だし、安くていいものがすぐ手に入る。

旅行に行って海外の様子を知ると日本で普通に生活しているだけは気付けなかったことにも気付けるので、世の中が落ち着いたらまた時々は海外に行きたいと思っている。




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