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せやま南天さんークリキャベ読書感想文(4/4章)


完読。最後は心温まる終わり方でにんまり。
津麦さんと朔也さんと子どもたちの関係性が穏やかになっていて、関係性が構築され信頼関係が育まれているのが嬉しい。

奥さんは素晴らしかった。

家事のできるできないは人と比べようもないと理屈ではわかっていても、感情が追いつけない時があるよね。わたしも母と比べて新婚当時は自分の家事のできなささに悲しくて泣いたこともあったけなー。

母が素晴らしかっただけ。そうわたしは読み換えた。わたしはわたしの家事をポッケに入れて持ち歩いて、ほっとしたい。

最後までキャベツ

キャベツて温かい。クリキャベ読んで改めて感じた。焼き料理、煮込み料理、サラダなどどんな料理にも変身できる画期的な食材。それでいて味がまろやかに仕上がるし、美味しい。何よりあの形が丸いだけで、物語の丸い優しさを補っているようにも感じた。

キャベツを通してクリキャベの登場人物たちの心境変化も読み取れる。朔也さんは根っからのキャベツ好き。津麦さんは「またキャベツか」と言いながらも、途中でキャベツの魅力に気づいて、織野家のためにキャベツ料理を毎回作っていく。子どもたちはパパがキャベツ好きなのを、密かに理解し受け入れている。

物語では季節が夏。サンドウィッチや餃子料理がとても美味しそう。わたしも食べたくなる。もし冬だったら津麦さんは鍋料理を作っているんじゃないかな笑

書籍化が楽しみ!

クリキャベがnote創作大賞2023 朝日新聞出版賞を受賞したのは記憶に新しい。本当におめでとうございます!そして、2024年春に書籍化が決定したこともおめでたい。新たに書籍では津麦さんの過去が描かれるようで、それもとっても楽しみ。出版日が決まったら、ぜひnoteでもお知らせしてほしい。Amazonで即予約しよう!

まとめ

せやま南天さんへ。
この世に家事代行のお仕事小説を生み出してくださりありがとうございました。家事代行としてのお仕事に不安や迷いがあった頃にこの本に出会いました。また頑張ろうと勇気づけられました。これからのご活躍も応援しています!

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