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せやま南天さん―クリキャベ読書感想文(1/4章)



わたしが初めてnoteを開設したときに出会った作家さん―せやま南天さん

彼女のおかげでまたnoteに戻ってきたのだけれど、尊敬と感謝の気持ちを伝えたくて

大好きな「クリームイエローの海と春キャベツのある家」(略してクリキャベ)の読書感想文を書きたい。

彼女がクリキャベを投稿した頃にわたしもnoteを開設した。まさか数ヶ月離れている間に名誉ある賞を受賞されているとは驚きだった。

とにかく表現がリアル

冒頭から脳内にリアルな表現を想像させてくれる。歩道や道路の様子を、走っているゴミ収集車で表現するところが秀逸で、これから起ころうとしている家の様子の伏線のようにも感じる。

私は現役家事代行。
だからこそ、主人公の津麦さんがお客様のお家に伺った際の第一印象に対する言い分はよく分かるし、口に出したくなる気持ちも共感できた。

実際は頭に思ったことを口には出してはいけないと、お口チャックするところも同じ。

最初は驚くし、本当に生活が成り立っているのか怒りと疑問が湧く。だけど、それは津麦さん(他者)の視点での話で、そこに住み暮らす人は、毎日暮らすことで精一杯。生活が成り立つという以前に、生活しなくてはならないが先になるのでしょう。

そこに家事代行という、当事者からしたら異物が舞い込んできて最初は排除したくなる。
読んだ当の本人も、快く迎え入れたわけではない。

こういうリアルな家事代行事情は、わたしも経験がある。綺麗な状態に慣れていると綺麗な状態の家が当たり前に見えるのと同じように、足の踏み場もない汚れた家にいるとその状態が当たり前に見えてくる。

目や耳や頭が感覚が、見慣れた光景が焼き付いて、本来どんな状態が精神衛生上良いのか分からなくなる。

そこに家事代行は介入するのではなく、味方であると手を差し伸べ伝わればいいのだが、これがまた難しいのですね。

まとめ

家事代行をする側の者として、共感できる描写が1章の中だけでも伝わってきて、せやま南天さんの表現力が素晴らしい✨(←月並みな言葉で申し訳ない…)

改めて読み返すと先の展開がわかるので、落ち着いて読めるのと、先の展開の伏線だったのかも?と腑に落ちる瞬間もあって楽しく読める😆

2章の感想も後日アップできたらと。
拙筆ながら読書感想文を投稿(*´▽`人)アリガトウ♡

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