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せやま南天さんークリキャベ読書感想文(2/4章)


読書感想文のつづき。2/4章

2章は、主人公 津麦さんと登場人物の会話が1章よりも多く、人間ドラマを読んでいるかのよう想像を膨らませた。また、津麦さんが大きく変わる転換期になる出来事が後半にあって、前半と後半では毛色の違う描写のように感じた。

想像力を豊かに

何も想像できていなかった。その家に住む人の暮らしを。

クリームイエローの海と春キャベツのある家(2/4章)より

ハートブレイク。
想像力をどれだけ持ってその家に住む人の暮らしを考えて行動できるか。
本当にそれに尽きる。

家は家でも津麦さんが住む家ではなく、朔也さんや子どもたちが住む家。
家の主人たちの生活のストーリーがそこに物語っている。
モノから行動から会話からどんな生活を送っていて、今どういう状況なのか家を見たらわかるくらいの家事のプロ。そんな人はそう簡単にいないと思うけど、それくらいの気持ちで家事サポートができるようになりたい。

そんな思いを2章から感じた。
あくまで家事代行は家事のプロ。それ以上でもそれ以下でもない。

相談できる相手の存在は大きい

どんな人間でもひとりで生きていくことはできないし、どんな仕事をしていてもひとりでは仕事はできない。

家事代行はひとりでの場合が多いと思う。困ったときに相談できる相手がいるのはとても心強い。

津麦さんも安富さんに相談できてほっとしたと思う。
安富さんの温かく話を聞いてくれるところ、的確に気づきを与えてくれるところ、津麦の意見を聞いた上で安富さん自身の意見も伝えるところ、相談員としての役割と責任を果たしているところが素晴らしすぎて言葉が出てきません笑

わたしも家事代行をする側だけでなく、相談される側でもあるので安富さんの行動は是非参考にしたい。

まとめ

家事は簡単じゃない。家事ひとつに家族のドラマがあって、価値観がある。
家事代行はそのサポートであり、住み暮らす人の立場でサポートできるかが焦点。だからこそ面白いのかもしれない。


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