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同調圧力

少数意見を有する者に対して、
暗黙のうちに多数意見に合わせる(態度変容を促す)ように
誘導すること。これを「同調圧力」と呼ぶそうです。

家庭でも、学校でも、職場でも、近所づきあいでも、
ある特定の集団の中で、暗黙に多数派意見が形成され、
少数派意見に圧力をかける...というものです。

これは組織の大小を問わず、
職場内でも起こりえる現象です。

殊に、いわゆる「連携」とう支援でも
「同調圧力」が形成される場合があります。

その形成過程の特徴を、3つあげてみます。

1つは、
「あ~でもない」「こ~でもない」という
「意見交換」や「合意形成」をよくよく観察すると、
互いの腹を探り合う行為...になっている場合を見かけます。

「こうした方が良い」という「専門家達」の考えによって、
支援の方向性が集束されてしまう場合です。

2つめの特徴は、
少数派意見をキチント聞いていないこと。

「キチント」とは、「言い分を聞いた」という
手続き的なことではなく、
少数派意見に至った背景や、その結果としての現状や、
「その人」が抱える人生のテーマに光を与えること。

「同調圧力」は、
しばしば「本人抜き」の議論に生じます。
また、本人以外の「大きな声」を発する人の意見に
影響されます。

3つめは、
「なんかおかしいな...」と感じていても、
「ストップ!」をかけるタイミングと
「勇気」が萎えてしまうこと。

多数派意見の中核にいる人物は、
無意識に巧妙な手段を使って、
自分たちに都合の良い情報を流してくるものです。

「あれ?」「何かおかしい」
「妙な違和感」などを感じたら、
必ず立ち止まるように心がけると良いでしょう。

これらの特徴は、
引きこもり、虐待、単身世帯、児童領域の事例で
顕著に認められる印象があります。

傍観者的な者は、知らず知らずのうちに
「多数派意見」の側に回(立)ってしまう
可能性がある。


冒頭の画像は、alexandre_141のものをお借りしています。
ありがとうございます。