外傷後成長(PTG)
「PTSD」という言葉は、しばしば耳にします。
心的外傷後ストレス障害と呼ばれるものですね。
「PTG」は、この逆。
「困難な状況からでも、人は今まで以上に成長することができる」
という考え方(概念)です。
例えばこんな場合でも...
・先天性疾患・障害をもつ子どもを出産した
・大震災のような大きな被害を受けた
・長いこと引きこもっていた
・訳あってホームレスをしていた
・事故に巻き込まれて右足を切断した
・「もう、恋なんてできない...」
…という体験。
..これらの経験をしてもなお、
そこから見事に這い上がって、
別の誰かのために生きている、
あるいは役に立っている...という人たちがいます。
そういう方たちの成長プロセスが、
「PTG」と呼ばれるものです。
「人生のドラマ」の骨子を描くとき、
悲しいor辛いライフイベントばかりでなく、
コーピングに続くPTGプロセスにも、
ぜひ注目してみてください。
大小の別はあっても、
必ず成長のプロセスがありますし、
そこからの学びも膨大なものです。
時に、私たち支援者は、
そういう経験の真っただ中にいる事例と出会います。
「今は辛い時期でも、きっと未来は変わる」
そんな気持ちで見守ってくれる人がいる。
そう思うだけで、事例はとても救われるものです。
冒頭の画像は、tawandaさんのものをお借りしています。
ありがとうございます。