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LA、オフィスローンのデフォルトが拡大

ロサンゼルスのダウンタウンにあるオフィスビルが再び特別管理下に置かれることになった。これは、テナントがより新しく魅力的な物件へ移行する中で、多くの家主が空室を埋めるのに苦戦していることを反映している。

Jamison Propertiesは、811 Wilshire Blvd.にある約34万平方フィートのオフィスビルに関連する3,500万ドルの商業不動産担保証券(CMBS)ローンの返済を滞納した。この物件は2024年11月にローンの満期を迎え、特別管理下に移されたとMorningstarの報告書が述べている。

古いオフィス物件の課題

この物件は1960年に建設され、Jamisonが2000年代初頭に2,650万ドルで購入したものの、現在では約50%が空室である。空室率は買収当初から徐々に増加している。

コスタ―グループの市場分析ディレクター、ライアン・パタップ氏によれば、「所有者が古いオフィス資産から手を引くべきであると認識している兆候だ」と述べている。特にロサンゼルスでは、COVID-19パンデミックの影響でオフィス需要が大幅に減少し、老朽化した物件ほど影響が顕著である。

全国的な動向とロサンゼルス市場の現状

全国的にオフィスの賃貸需要は2020年以前の水準から大幅に減少しており、高金利が再融資の難易度を高めている。一部の所有者は差し押さえ手続きの代わりに、自発的に物件を手放す選択をしている。

ロサンゼルス市場では空室率が過去数十年で最も高い16.5%に達しており、特にダウンタウン地区では、過去1年間でテナントが新たに借りたスペースよりも230万平方フィート多く返却されている。

転換の試みと課題

Jamisonはオフィス物件の再利用を模索しており、住宅への転換を行うプロジェクトを進めている。しかし、811 Wilshire Blvd.のように床面積やレイアウトが集合住宅への転換に適さない物件もある。このような状況では、再活用の戦略がすべての物件に当てはまるわけではないと専門家は指摘している。

【出典元】https://product.costar.com/home/news/1825582511