退職者対応に苦戦!労働者の権利ばかりが守られる時代
こんにちは、Koalaです。
キャリアコンサルタントの資格を持っているので、労働者一人一人の働き方や人生に寄り添いたい気持ちを常に持っている…と思っていたのですが、まだまだ色々と考えなきゃな、と思う出来事がありました。
今日は実体験をベースに(多少のフィクションも交えつつ)、一体会社員として何を大事に生きていけばいいのか、今一度考えるきっかけをご提供できればと考えています。
突然の退職希望!どう対応する?
もともと退職予定であることは伝えてくれていた社員がいたのですが、その時期をいきなり早めたいと言われ、1ヶ月以内の退職を希望されました。
数ヶ月以上先の予定としてこちらは採用などを進めていたので、さすがに1ヶ月以内の退職は困る…。
管理職でもあるわたしは上記の通り本人にも伝えたのですが、「法律上は2週間前の通告で退職できるはず。これ以上働ける状況ではないので退職します。」の一点張り。
法律を出されると、会社としてはなすすべ無しというか…。
しかも当たり前のように有給消化もしようとしている。そしてこれも会社として拒否権はないのです。
有給に対して時季変更権というものもあるのですが、よっぽどの理由がない限り適用が難しいのと、時季を変更するだけなので結局は労働者が希望するなら与えないといけない。
数ヶ月前に会社に伝えて退職する、というのは昭和のルールなのか?
わたし自身は平成生まれのゆとり世代ではありますが、新卒で入社した職場がゴリゴリの昭和気質の会社で、昭和の働き方・考え方を叩き込まれて数年間育ってきました。
(今思えばパワハラ・セクハラのオンパレードだったけど、よく耐えたなあ…)
退職代行という仕事まで横行している世の中、むしろ1ヶ月以内の退職の意思表示でも自分で申し出ているだけマシなのか?と思えてくる不思議。
ただ実際、1ヶ月前通知+有給消化の希望まで言われると、実質引継ぎなどに充てられる時間は2週間あるかないか。
そしてそもそも引継ぐ新しい人が入っていない状態なので、この人の仕事を今いる人たちに割り振って終了。
「普通に考えて」、会社に迷惑をかけるという概念がないんでしょうかね。
「普通」の基準がきっと違うんでしょう、と。
申し訳ないという思いはない、自分の人生のみが大事な人もいる
自分の人生が大事なのは良いことだと思います
自分のことを大事にできない人は、きっと周りの人も大事にできない。
ただ、「自分を大事にする」=「周りに迷惑をかけてもいい」は違うと思うのです。
今回の辞め方は、客観的に見ても会社に迷惑がかかる。
そして本人はそこに対する配慮や申し訳なさも一切ない。
衝撃的だったのが、そもそも1年足らずで辞めるつもりで入社した、とのこと。
そりゃそうだ、辞める理由を聞いたときに「それってそもそも入社の時点で予測できたことでは?」とうすうす感じていた。
採用も担当する立場から言わせてもらうと、自分都合の短期離職を繰り返している人を雇いたい、という企業も少ないのでは、と思います。
実際今も採用活動を行っているなかで、どれだけ人手が欲しいと言っても、書類でお見送りさせていただく方も少なくありません。
残された人のことも考えられる人が活躍できる社会に
どういう辞め方をしようと、法律を前にしたらこちらとしては手立てはない。
ただ少なからず、今まで雇ってくれた会社に対して迷惑をかけない、残された人が負担なく働ける状態まで考えられる人が増えてほしい。
今後会社を辞めようと思っている方、転職を考えている方、新しい道に進むことは心から応援しますが、今の状況や周りから受けた恩恵も今一度思い返して、正しい道を選べる人が増えることを祈っています。
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