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過敏性腸症候群の冬

4年前に仕事のストレスで過敏性腸症候群になった。
それから冬になると オイッスと顔を出す。
忘れた頃にやってる嫌な奴である。

過敏性腸症候群にも色々あるらしいが
僕は便が出そうで出ない引っ込み思案タイプである。
猛烈な便意に襲われてトイレに飛び込むが
ニョッと顔を出してスッと戻る。
ほぼディグダである。

それが何度も繰り返される。
①猛烈な便意+鳥肌
②意識飛ぶくらい力むが出ない
③体が熱くなってパンツ一丁になる
④便がディグダ化する
⑤諦めて服着てトイレから出る

これを数回繰り返してやっとディグダが根負けして落ちてくる。
便に翻弄される症候群。
そして肛門に負担をかけているので痔になる。
痔によって腸内環境が悪くなり、また過敏性腸症候群の症状が出るというメカニズム。

癖づいてしまって、これが冬に数回起きる体になった。
受け入れ 今は慣れた。

現在は幸い メンタルも超安定している。
しかし、一度ループの中に入ると完治までには
かなりの時間がかかるらしい。

雪が降り、木々の輪郭がクッキリ見える季節になると
奴が顔を出す。
奴が顔を出すとディグダが顔を引っ込める。
そうやって僕の体で均衡を保とうとする。
ミッキーは館内に1体しか存在しない的なやつ。

奴が冬の訪れを教えてくれる。
本当は来て欲しくないが来てしまったら
相手してあげなきゃないけない。
しょうがねえ体だなと思いながら
今年も好きな季節の冬を楽しみつつ
厄介者の相手をする。

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