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VO2 slow componentという考え方

富士ヒルもニセコも終わる6月末、コーチとして一息つける数少ないタイミングであるとともに、一番多く新たなご依頼をいただく時期でもあります。
私はいわば頭のイカれたインターバルおじさんで、本当に大した奴ではないのですが、それでもご依頼をいただけることに日々感謝し、自分に出来ることを出来る限りで取り組んでおります。ありがとうございます。

更に、そんなご依頼をくださる方全員がこのnoteをご覧になってくださっており、ほとんどが有料記事もご購入いただいている状況には感謝してもしきれません。
これからは一層、皆様のお役に立てるような記事をたくさん書いていこう...と言いたいところでは御座いますが、おそらく今後も自分の書きたいものを書きたいタイミングでまとめていくだけのnoteになると思います。

今回はこれを知っているとインターバル、特にロングインターバルのメニューがより作りやすくなる上に、データの振り返りがもっと詳細に行えるかもしれない「VO2 slow component」という概念をご紹介するとともに、その妥当性、実用性について検討してまいります。

ただとんでもなく長いです。そのくらい難しく、しかし可能性を秘めた考え方ではあると思います。
更に難しい上に、これを知った上で結局はトレーニングの考え方が少し深くなるだけですので、T at VO2maxのように必修科目であるがあるとも感じません。

理屈っぽいお話でめっちゃ難しい、そして長い。実はこれで前編です。後編もあります。
その割にコアな部分でしか役に立たない考え方。
今回はそれをご理解いただいた上でご購入ください。


しかし、VO2 slow componentについて一定の理解がある方が増えればインターバルは、トレーニングはもっと良くなる、繊細なものになる、と考えています。
加えて申し上げておきますと、この記事ではインターバルに限らずFTP,SST強度での運動時に酸素摂取量(VO2)がどういった動態を示すか、VO2maxへの効果はどうなのか、そちらも示しております。

おそらく過去一マニアックな記事ですが、インターバルをより適切に組みたい方の一助となるよう、詳細に記してまいります。

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