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【オーディション】傾向と対策【攻略本があればなぁ…】

やって参りましたよ、このテーマ。お待ちかね?かな?
前回書いたテーマ、入試もそうですが、歌手になるに当たって、決して避けて通れないのが、オーディション。研修所、エージェント、劇場、合唱団… 大学入試だけでなく、我々歌手の就職活動でもありますよね。
今日は、それぞれのオーディションの傾向と対策についてまとめます。もちろん、各オーディションごとに細かい情報は違ってくるので、この記事は参考までにすること!!私がドイツ在住のため、どうしてもドイツ国内、またはドイツ語圏内の情報になりますが、ヨーロッパ内ではどこも同じような感じじゃないかなぁ… 興味のある方、情報を必要とする方へ心をこめて。

オーディションの注意点

まず、これから挙げていくどのオーディションにも共通して言える注意点を書き上げていきます。当たり前のことばかりですが、このことを知らない人や、これから初オーディションを迎えるかもしれない、そこのあなたのために。

  • 選曲に関するアドヴァイスは、前回の記事の最後に書いてあります。

  • 自分を美しく見せられる服装にする。カジュアルシックでOKです。安定しない靴や、着なれない服を着るより、落ち着いた、美しい立ち居振る舞いができる服。聞き手は、将来商品になりうる歌手を探しています。そのことを忘れないこと。

  • 余裕をもって現場に到着すること。招待状に書かれている時間は、ピアニストとの合わせや、ウォーミングアップの時間は考慮されていない場合があります。また、考慮されていても、当日先方のオーガナイズがうまくいっていないために、どたばたすることが多々。なので、部屋やピアニストの確保、着替えや食事等、余裕をもってできるように、早めの到着を心がけましょう。
    ちなみに私は、最低でも、歌唱予定時間の1.5時間前、ピアニストとのリハーサル予定時間より30分前には到着するようにしています。
    追記) 劇場でのオーディションの場合、当然ですが、楽屋口から劇場入りします。初めていく劇場の場合、どこに楽屋口があるのかわかりませんよね。小さな劇場ならいいですが、大きな劇場の場合、ぐるっと周りを一周するだけで随分時間がとられてしまします。そんなことも頭に入れておくといいですね!

  • 前の人がどんなに上手か、何曲歌ったかは、気にしない!自分は自分。他人の演奏に影響を受けやすい人は、そこを特に訓練しておくこと。隣の芝生は青いものなんです。惑わされない。

  • 自信なさそうに歩かない。登場から(むしろ到着から)審査されていると思って!

  • 美しい言葉で、自己紹介をする。どたどたの日本語訛りの発音であいさつ、会話をしていては、プロの歌手になるための素質があると見てもらえませんよ。こんにちは!○○です!と言っただけで、あーこの人は無しだなーなんて思われてはもったいない。早口でなくていいんです。ゆっくり丁寧に、美しい発音で、自己紹介なり、曲紹介なりすること。聞き手は客席から話しかけてくる場合が多く、質問や曲の指定が聞き取りにくいことがあります。焦らない、わかったふりをしない!
    すみません、もう一度お願いします。
    と、落ち着いて聞き返す練習もしておきましょう。

  • 曲は何を持ってきましたか?何から歌いますか?と聞かれることが多いです。はっきり答えられる練習をしておくこと。

  • 1曲目は自己選択の場合が多いです。前もって決めておくこと。当日の体調や声の調子ともしっかり向き合って。2曲目以降は先方指定です。

  • この人大丈夫かなぁ、というピアニストに当たった場合、またアクシデントにより、リハ無しで歌わなくてはならない場合もあります。リハした、してないに関わらず、ピアニストが理想と全然違うテンポで弾き始めた場合、止めてやり直してOKです。流されて、自分の力を発揮できなくては意味がありません。時には途中でめちゃくちゃな伴奏をされることもあります…よくあります… そんなときは、なに食わぬ顔で自分の歌を歌い通す根性と肝っ玉が必要です。演奏の舵を取れるともっといいですね。まぁ、ピアニストがそれに反応してくれれば…の話ですが。

  • 何曲も歌うことになって、どうしても水を飲みたいとき、遠慮せずに聞いて、舞台袖まで飲みに行けばいいです。ただ、ボトルは舞台に持っていかないこと!私は歌っていると体が熱くなって鼻水が垂れてきて、少し鼻をかませてくださいということがあります…苦笑。

以上、どのオーディションにも共通して言えることリストでした。他に思いつくことがあれば、書き足していきます。要チェック!笑。
次に、各オーディションごとの情報、注意点、アドヴァイスをまとめていきましょう。

オペラ研修所

聞き手がさがしているのは、オペラ歌手の卵です。そのことを頭にいれて…

曲目

アリア4~6曲くらい。その内モーツァルトと、ドイツ語の曲を含むことが条件なところが多い。異なる言語のものを準備するのも、いいかもしれません。自分じゃなきゃいけない理由が相手に見えるような、自分の歌唱のチャームポイントをアピールできる選曲を。

注意点

多数の歌手がどっと召集されて、どたばたと進行されていくことが多いです。ピアニストとのリハはいつどこで行うのか、自分の出番はいつなのか、待機場所はどこなのか、しっかり確認しておくことが大切です。

研修所についての情報が必要な方はこちらの記事をどうぞ。↓

エージェント

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