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市民オペラに参加するということ 30

4月第2土曜日は練習をお休みしたので、第3土曜日、2週間ぶりの練習だった。この日の指導は代表者の奥様。マエストロ(指揮者)からテンポの指示を受けたとのことで、指示通りのテンポで合唱パートを通してみるという。
この日は奇しくも新しく見学に来た男性がいた。男性団員はただでさえ少ないので、入団を決めてくれればいいのだが、果たしてどうなるだろうか。

冒頭の歌は、スプリングコンサートの時に練習したので、暗譜でも歌えるが、マエストロ指定のテンポが速くて戸惑う。もっとも、私が2月に新国立劇場に「愛の妙薬」を見に行った時には、やはりテンポが早く、練習に戻った時に遅いテンポが物足りなく感じたので、テンポが速いのはむしろ歓迎だ。でも慣れていないので暗譜が怪しくなる。というより、スプリングコンサートで飛ばした箇所は、思い切り間違えて歌って、おまけに周りの人を巻き添えにさえした。
一応は全てのページを一度はさらっているはずなのだが、ほとんど記憶にない箇所もある。そして記憶にある、という程度の箇所も、全体的にテンポが速いので、きちんと歌えてないところのほうが多い。指導者は、テンポが速いときいているほうは歌詞が聞き取りづらいので、意識してしっかり発音するようにしなくてはならないと言う。もっとも、テンポが速すぎるとオケもアマチュアなので弾けないだろうから、最終的にはもう少し遅いテンポになるのではないかと期待している、とのこと。

この日は1幕を歌い終えてから休憩するというので、1時間以上歌いっぱなしだった。休憩時間になると、この日は本番用のチケットの先行申し込みの日で、メンバーは皆、こぞって先行申し込みしていた。私もひっそりとチケットを申し込んだ。

後半は2幕の合唱を頭からやるが、引き続き全体的にテンポは速い。途中で時間が足りなくなって、女声合唱の後半は飛ばす。この箇所は、私が休んだ先週やったのかもしれないが、私自身は一度しか歌ったことのない箇所なので飛ばさないで欲しかったが、飛ばさないで欲しいところはたいがいスキップされる。

全体を通してみると、歌えていないところも結構多いことがわかる。でもそろそろ暗譜しなくてはならない頃合いだ。結構困る。でも今日初めて参加した見学者は、きっともっと困っていることだろう。私も何度か合唱に途中参加したことがあるが、その時はたいがい圧倒される。今日の見学者も圧倒されているかもしれないが、それに負けずに仲間に加わってくれればいいのだけれど、と思った。

練習を終えて、寄り道して6時を過ぎても、まだ空がほの明るく、だいぶ日が伸びたものだなあ、と思った。季節は巡る。そして本番が着実に近づいてくる。とはいえまだ4月だ。気持ち的には余裕がある。

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