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市民オペラに参加するということ 27

3月19日土曜日。この日の指導者は代表者の奥様だ。前週でスプリングコンサートが終わったので、ここからは愛の妙薬の本番に向けて集中することになるのだろうか。

まずは発声練習。歌う時の姿勢について、指導者が興味深い注意をしてくださる。曰く、身長を測る時のように背を伸ばして歌うように、とのこと。確かにそれは、歌う上でふさわしい姿勢のように思える。とてもわかりやすい。さらに声も遠くに飛ばすように、との注意も受ける。そうしないと声がホールの奥まで届かないからだ。

発声練習が終わると、この日は終盤部分の女声合唱の練習をする。この部分の後半の音取りがまだ終わっていないのだ。ところが、女声合唱の初めの部分から練習が始まったので、以前に歌ったことがある箇所からやることになる。この部分は一度やったことがあるのて、なんとなくは覚えている。先生は、暗譜のコツも教えてくださって、適宜楽譜を外して歌うように指導してくださる。だから、まだ何度もやっていない箇所の割に、暗譜の完成に近づく。ただ、私としては、やったことのある箇所は飛ばしてもいいので、とにかく先に進んで最後まで到達してほしいという気持ちがある。にもかかわらず指導者は、パートごとに練習したりして、なかなか前に進まない。

休憩後も引き続きやったことのある箇所の練習が続き、残り時間30分くらいになってようやく新しい箇所に進む。新しく譜読みする部分は初見なので、いつものように私はあまり歌えないが、以前この演目をやったことのある人たちなのか、初見が得意な人なのか、ちゃんと歌える人もいくらかいる。そういう人の助けも借りながら、音取りが進む。結局この日、音取りは大して進まず、まだ未踏の場所が結構残っている。こんなことで果たして本番に間に合うのか、いくらか心配になってくるが、まあ間に合わせるよりほかないのだろう。来週はこの続きをやるのだろうか。

天気予報を見ずに家を出たので、練習終了時に雨が降って濡れ鼠になった。途中職業施設で傘を買ったので助かったが、春は天気も変わりやすく気温の変化も激しい。スニーカーを履いていたら滑って転んでしまったので、休日でもちゃんと天気予報は確認してから出かけないといけないな、と思った。滑りにくい靴を履いて出ればこんなことにはならなかった。桜の開花も間近でいよいよ春だ。季節は着実に進んでいく。


 

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