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【モンゴル紀行】〜③実際に見たウランバートル〜

筆者:株式会社 Open Sesame 技術顧問 吉田史郎

前回はノモハン事件まで述べましたが、現在の日本との関係性より話を展開していこうと思います。

モンゴル国は親日? 反日?

前回の記事で、ウランバートル市を見渡せる「ザイサンの丘」の頂上に設置された壁画の画像を紹介しました。日本軍は旭日旗を掲げた悪者として描かれています。さぞや日本人はモンゴル人に嫌われているのではと思われますが、実際には親日派が多い国です。モンゴル国で知り合った多くのモンゴル人に聞いてみた結果、日中露の中で「一番好きな国は日本、ロシアは普通、中国は嫌い」という意見が大半でした(筆者が日本人であることを考慮した結果でないことを信じています)。

ソ連崩壊後は日本政府開発援助(ODA)による良好な関係性を維持しています。学校・空港・病院など日本の援助により設立されたものもあり、モンゴル国産カシミヤの無償資金協力「ゴビ・カシミヤ工場建設」より始まっています。

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↑ ゴビカシミアのポスターと工場視察の様子

政府開発援助(ODA)によるモンゴル国への貢献のみでなく、多くのモンゴル人が日本へ留学しています。卓越した日本語を操る財政会で活躍するモンゴル人に多く会いました。モンゴル語は文法が日本語に近いということもあり、日本語の上達が早いとのことです。日本留学経験者は「ジュガモ」と呼ばれるコミュニティがあり、第一期生は筆者の友人でもあり、通訳でお世話になった今は70歳を超えた日本研究者のバトトグトフさんです。その友人は、日本とモンゴルの長年懸け橋となったとのことで、大使より表彰状をもらい、一昨年旭日小綬章を授与されました。このようなジュガモの方々が、親日の一翼を担っています。

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↑ 在モンゴル大使より表彰状を授与されるモンゴルの友人(2015年12月)

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↑ 旭日小綬章(右から二人目)のお祝い(2020年1月)

to be continued...


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