#3 Gensuke Toshiro、知的好奇心溢れるリードエンジニアから見たオープンルーム
こんにちは!
オープンルームでインターンをしている、モデルのケイシーです。
こちらの記事では、ビジネス経験ゼロのモデルの僕が、スタートアップ界隈で難関と言われる不動産業界のDXに挑む、グローバルベンチャー企業で働きながら、不動産業界、DX、そしてSaaSビジネスについて学び、オープンルームの取り組みについて発信しています。
前回はCTOのJonathanを紹介しましたが、今回もテックチームからリードエンジニアGensukeさんにインタビューをしました!
メンバーから厚い信頼を置かれる彼は、僕と同い年ということもあり、とてもリスペクトしています。彼の興味深い人柄を深堀していきます。
幅広い知的好奇心の先にあった、エンジニアとしての道
C: 宜しくお願いします!早速気になるところから聞いちゃいますが、京大出身ということで、出身も京都なんですか?
G: こちらこそお願いします。育ちは京都ですね。生まれは違うけど小学生の頃から住んでるので、京都人という感じです。大学も近いから、ほとんど同じようなエリアにいました。
C: 近いからで京大に行けちゃうのはすごいですけどね(笑) 子供の頃はどんなキャラクターでしたか?
G: どちらかといえば大人しいほうで、絵を描いていたり、レゴブロックは無限にやっていられるくらい好きでしたね。勉強は特別熱心にやる方ではなくて、どうやったらサボれるかを考えがちでしたが(笑)
C: それは意外ですね!真面目な印象を持っていたので。
G: 気付いたら学歴としてはそちらの道に進んでいたんですけど、どちらかというと自分の関心は違うところにあったんですよね。音楽とか。
C: 前のインタビュー記事でも音楽や語学だったり、幅広い分野に関心があると言っていましたが、それも昔からですか?
G: 言葉にすると難しいんですけど、その真ん中にある何かが好きなんですよね。哲学とも違うし、Nature of thingsというか。
C: 興味深いですね。僕も大学時代はリベラルアーツを学んでいたので専攻はなくて、あらゆる学問の窓から世界を観るけど、見つめている先にあるものは意外と同じなのかなと考えていました。そう言った感覚に近いんですかね。
G: 多分近いと思います。だから、趣味とか好きなことは何かって聞かれると難しいんですよね。数学も好きだし、音楽も好きだけど、、、となってしまいますね(笑)
C: 音楽はやっていたんですか?
G: 音楽も色々なジャンルや楽器に興味があるのでこれもまた説明が難しいんですが(笑) 今はドラムを叩いたりしています。
C: カッコいいですね!大学での専攻は数学とのことですけど、何が面白かったですか?
G: 代数学の議論を抽象化したような分野を学びましたが、そうするとやがて哲学に近づいてくるので面白かったですね。ここを深掘りし過ぎると本題からだいぶ逸れてしまいますが(笑)
C: そこはまた別途聞かせてください!(笑) 学生時代からプログラマーとして働いていたそうですが、プログラミングを始めたのはいつ頃ですか?
G: 始めたのは小学生くらいですね。パソコンにも興味があったので、どのような原理で動いているのか探るのが好きでした。大人だと何かを作ろうという目的意識があって勉強すると思うんですが、ただ仕組みを理解したりコードを読んでいました。
自分で「プログラマーになろう」と言語化したことはあまりなくて、好きなことをやっていたら仕事になっていましたね。
C: 自然な流れで始めていたんですね。オープンルームとは最初どのように出会ったんですか?
G: 前のバイト先の先輩の紹介だったと記憶しています。それでToyoさんに出会って、事業内容を聞いて面白そうだなと。当時は物件情報を集めてきて、クローラーを作るというようなことをやっていましたね。
ユーザーの使いやすさを第一に「オープンな住まい探し」を
C: 平均的な1週間のスケジュールを教えてください。
G: 1週間単位でいうと実はあまりないんですけど、ミーティングは朝にあることが多いので、その後数時間集中して作業をして、ランチなり切りの良いタイミングでオフィスに移動してまた作業をしますね。9時半から始めて休憩を挟みながら19時とか20時くらいまで働くことが多いです。
C: 自分のペースで仕事をしているんですね。他のメンバーと会うこともありますか?
G: たまに誰かがオフィスに来るときはそのタイミングに合わせたりもします。Robが東京に住んでるので、一緒になることは多いですね。前はもっと集まることは多かったんですけど、コロナ禍で働き方は変わりましたね。
この間はJonathanが東京に来ていたので、みんなで集まりました。
C: オープンルームはだいぶフレキシブルな働きかたが出来ますよね。
G: そうですね、極限くらいじゃないですか(笑)
C: オープンルームで働く良さは何ですか?
G: まさにフレキシブルなところは働きやすいですし、面白いと思いますね。ソフトウェアエンジニアは自分のペースで集中することを大事にしないと効率が落ちてしまうと思うので、そういった働き方を試行錯誤できるのは魅力ですね。
他にも、スタートアップ全般にも言えることかもしれませんが、固定観念が比較的少ないので、大きい企業だとなかなか出来ないような大胆な優先順位決めとか仮説設定が出来ていると思います。
C: なるほど。プロダクトに関して、フォレストはGensukeさんからみてどんなもので、今後どうなっていくイメージですか?
G: 今の業界の働き方と、もう少し効率化された働き方の架け橋になるようなものであって欲しいですね。会社のビジョンでもある、特に消費者にとっての「オープンな住まい探し」は素敵な考えだと思いますし、それを体現できるように広く使われて欲しいですね。
C: Toyoさんの言葉だと「選択肢を提供する」というのを強調してらっしゃって、そこがオープンさに繋がるということですね。
G: まさにそうですね。全員にフォレストを使ってもらえたらそれは理想ですが、流石にそういう訳にはいかないので、前提として良い選択肢として存在するというのは目指したいところですね。
C: フォレストを開発する面白さや難しさは何ですか?
G: 難しさはやはりありますね。コンピューターに慣れているとは限らない人にも使ってもらうものなので、我々の分類としては機械からより離れたソフトなんです。画像処理やOCRのような機械的な部分と、実際にボタンを押したらどうなるかというUIUXの仕組みにに距離があるので、全体で見たときの使いやすさを考えながら作る難しさがあると思います。
C: 一つのソフトだけど仲介業者とエンドユーザーで使う人が二種類いるというのも、それぞれのリテラシーとかニーズを考える要因になりますよね。
G: プロダクトとしてはそういう視点ですね。その裏に隠れたテクニカルな部分がそこに向かわないといけないというか。高い水準だけを求めてユーザーを置いて行ってはいけないですし。
C: ユーザーのことを常に考えないといけないですね。
G: そこを一貫して出来るというのが小さい会社の面白さですし、裏を返せば難しさかなと。
C: Gensukeさんは開発以外でもマーケティングや広告の分野も担当していますが、そちらではどのようなことをしていますか?
G: 元々はマーケティングで必要な施策をアプリケーションやランディングページでカバーするために加わっていたんですけど、今はどちらかというと、裏のことと表のことを両方わかってるので、全体で矛盾が起きないように調整をする係りになっていますね。
C: そういう意味だと一番全部の面を見ている人かもしれないですね。
G: そうかもしれないですね(笑) 個人的には、開発の仕事だけをしているとそういった目は閉じていくので、毎週マーケティングのミーティングに参加して体感できるというのは面白いですね。
C: それは面白そうですね。全体を見渡せているような。
G: 今までのアルバイトの経験だと、一つの歯車のように働いていると他のことに考えが及ばないことがあったので、横断的に働ける面白さを感じています。
それぞれが主体性を持った、協力し合う風土の職場
C: 以前のインタビュー記事を拝見して、入社のきっかけはJonathanだったと仰っていましたが、彼のどういったところが優れていると感じましたか?
G: まず出る言葉は、「それまで会った人と違った」ですね。プログラミングの世界だと、特定の言語やフレームワークに拘っている人は少なくないと思うんですが、Jonathanは色々な選択肢を比較して、それぞれに十分な理解があって、器用に立ち回れていると感じましたね。本質を見ているからこそ、間違って固定された観念に囚われない人ですね。今でもそう思っています。
C: 選択肢が多いだけ、クリエイティブな発想が出来るんですね。
G: 一つのタイプなんだと思います。一つのことを突き詰めて効率化させるやり方もあると思うのですが、視野を広く持って良いとこ取りするという。私も似ているので、気が合うのかもしれないです。
C: 僕は業務上Jonathanと関わることがあまりないので、こうやって人物像が見えてくると面白いですね。では、Robはどんな人ですか?
G: Robは話しやすいですし、よく雑談をしますね。とても人が良いです。Jonathanと比較すると、エンジニアに特化するというよりは人に近いというか(笑) Jonathanとか私はどちらかというとgeekなタイプなので、我々が行きすぎないようにバランスを取ってくれていますね。ドキュメントも一番分かりやすく書いてくれます。
C: それはエンジニアじゃない人が見ても分かりやすいということですか?
G: それももちろんありますが、エンジニアの中でもかなりハードコアな書き方をする人もいるので(笑) 私は放っておくと書かないようなタイプですし。
C: GensukeさんやJonathanとタイプが違うということですね。
G: それは本人も周りもそう思ってると思いますね。それから彼は働き方にメリハリがあって、ちゃんと自分の時間も取るようにしていますね。我々だけでは暴走気味になってしまうので(笑)
C: そういった部分でもバランスを取ってくれてるんですね!
Gensukeさんはテックチーム以外のメンバーとも業務的にも、言語的にも橋渡し的なコミュニケーションの機会が多いと思うんですが、実際はどうですか?
G: 皆さんそう言っていて、私に負担がかかってると思われがちなんですけど、以前ほどはそういうこともなく、橋渡しをしているという意識はないんですよね。
C: それはメンバーが増えたからですか?
G: それもあるとは思うんですけど、テックチームメンバーも日本語のメッセージが来たら翻訳にかけて読むというのに慣れてきたんじゃないかと。
C: なるほど。そう言った要素もあるんですね。
G: 今後メンバーが増えたときにもまた同じような課題が生まれる可能性もあるので、こういった学びは活かしていきたいですね。
C: オープンルームの職場環境はどんな感じですか?
G: 何も違和感がないくらい仕事をしやすいですね。それぞれが責任の範囲を少し広めに取って、互いに譲り合うことなく、主体的に動いていますね。「これ、放って置いたらどうなるんだろう」と思うことがないです。
C: 分かりやすいですね。Jonathanも言っていたんですが、特定の分業体制がないからこそ、協力しあう文化が出来上がってるんですね。
G: まあ、そうするしかなかったというのも事実ですが(笑) 会社が大きくなる過程でそれがどう変化していくかは興味がありますね。
C: 今後会社としては規模が大きくなっていくフェーズになると思いますが、どんな人がオープンルームに合うと思いますか?
G: どんな人でも自分のフィットする、やりがいのあるところを見つければ、それに従ってチームが形を変えていくものだと思っているので、「オープンルームはこういう場所なのでこういう人が」とはあまり思わないですね。多分誰が入ってきても、今のようなコミュニケーションが取れて、なんらかの分野で自分が引っ張っていくという思いがあれば、それが会社の新しい強みになるのかなと。
C: なんか変な例えですけど、どのパーツが必要というわけではなく、ある機能を持った細胞たちが集まったときに、それ相応の器官になるみたいなイメージが湧きましたね(笑)
G: そんな感じだと思います。organizationってことですよね(笑) とにかく、トップダウンの組織ではないということは強調できますね。
C: そうですね。それぞれが主体性を持っている印象は強く受けます。
G: 中心になることを嫌わない人であれば、自分の楽しいことをやっていれば、全体にとって良い結果をもたらすようになると思います。
C: インタビュー内容は以上になります。ありがとうございました!Gensukeさんの言語化のしかたを見て、今まで自分にはなかった視点でチームを捕らえられた気がします。楽しかったです!
G: 僕も緊張せずに話せたのはCaseyさんのおかげです。ありがとうございました!
自分のイメージを伝えるために、丁寧に言葉を選ぶGensukeさんが印象的でした。彼の描写の仕方で僕にも今までなかった視点からチームを見ることが出来た気がします。
少しづつ色んな会社の顔が見えてきたと思いますが、どうぞ引き続き更新をお楽しみに!
Casey
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