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終章 おわりに:人口減少問題に関する調査報告書 人口減少社会の展望と対策

人口減少問題に関する調査報告書 「人口減少社会の展望と対策」は公的データをベースとして、人口減少に伴う社会の変化をさまざまな角度から可視化することを第一の目的とする。また、コロナ禍による新たな変化の分析も加える。その上で、人口減少社会に耐え得る社会を築いていくための提言を行うものである。

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■日本人自身で状況を打開するしかない

 戦後の日本は「欧米に追い付け追い越せ」が社会のスローガンであった。東洋の奇跡と呼ばれるほどに短期間のうちに戦後復興を果たし得たのは、もちろん勤勉な国民性もあってのことだが、参考にし得るお手本が絶えず目の前にあり続けたからだ。

 かねてより日本は全くのオリジナルアイデアによる発明は苦手とされ、代わりに欧米諸国が生み出したモノに改良を加え、本家を上回る高品質モノを送り出すことを得意としてきた。これもお手本があってのことだ。

 そんな日本が少子高齢化や人口減少に関しては、各国に先行する「課題先進国」となっている。どこにもお手本はない。それどころか、今後、少子高齢化や人口減少が見込まれる国々は、日本からヒントを得ようと日本の施策を凝視しているのである。

 ここからの日本人の立ち振る舞いは、日本人が考える以上に責任を帯びているということだ。

 日本は、道なき道を進んでいかなければならない。問題の性質上、どこかの国の手助けを期待することもできない。日本人自らがこの国難への対処法を考え、英知を結集していくしかないのである。

 そのためには、よほど慎重に現状を分析し、将来をシミュレーションすることが必要となる。その対策には、過去とは全く違う発想とスピード感を求められることになることだろう。

 本報告書は前代未聞の人口激減の未来図を描き出すことを主目的とした。同時に、「変えられない未来」に対して、現時点でやり得る方策を5つの提言として示した。

 人口減少がもたらす変化というのは途方もなく幅広く深い。一つの報告書でそのすべてを網羅することなど到底できないことである。提言については異論や反論もあることだろう。そうした意味では、本報告書は多くの人がこの問題を正しく認識し、議論を始めるきっかけとしての役割を果たすこととなれば幸いである。本報告書に続いて、人口問題に関する分析や提言がさまざまな立場から発表されることを期待する。

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むかしむかし民主党が政権交代したときに「プラトン」公共政策プラットフォームというシンクタンクがありました。 令和時代に「ゼロからオープンな政策プラットフォームをつくる。」を目的にゼロプラをはじめました。