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言葉を理解するために

noi-10です。

私がnoteを書こうと思った理由を綴ります。

私は、人が話していることを理解するのがとても苦手です。
特に、頭が良い人が話している内容は頭に入ってきません。
この「頭が良い」とは、知識をたくさん持っていて、聡明で、頭の回転が速くて、一つの言葉の中にたくさんの意味を詰め込んでいくような……
そういう「頭の良い」です。
私は頭の良い人の言うことがイマイチ理解できないのです。
成績が良くたくさん本を読む学生や、政治家なんかが該当します。

とはいえ、単なる雑談時などに飛んでくる会話文などは、ある程度理解できます。人の気持ちを読み取るのも、そこまで苦手ではありません。
理解できないのは、会議とか、話し合いのような、お堅い場面の時。
もしくは、SNS上(LINEとかSlackとか……)でつづられる、二次元の文章。
頭の良い人が、真剣な時に語る言葉、綴る文章の意が、私には読み取ることが難しい。これどういう意味?何を思って言ってるの?と、困惑することがとても多いのです。

なぜそんなことが起こるのだろうか、と考えました。
そして、「頭が良い」とはたくさんの種類があるのではないか、という結論に行きつきました。

たとえば学問的な内容や、ビジネス書なんかでは、「共通言語」なるものが存在すると思います。
やれソリューションだの、やれ虚構だの、やれ価値提供だの。
こういった言葉は、意味が分かる人にしか分からないものです。それぞれの言葉の意味をしっかり学んで初めて、会話全体の全容が分かるようになります。
文法もそうです。例えば、法律の文章なんか、普段私たちが使っているものとは大きく異なりますから、理解するのが難しい。

大きなスケールで見てみれば、私は日本語を喋れるから日本では人の言葉を理解できますが、海外へ行ったら海外の言語が分からないので、相手の言っている意図を理解するのは困難になるでしょう。
そして逆に言えば、わたしも海外の言葉を学ばなければ、海外で相手に自分の意図を伝えることは出来ないのです。
当たり前ですが、こういうことと同じなのです。

共通言語や共通文法(一定の人には理解できる難しい言葉)を知り尽くし、使いこなしている「頭が良い」人の言葉を私が理解できないのは、私が共通言語を学んでいないからです。無知だからです。
だからといって私が共通言語を学ぶだけでは、きっと根本的解決にはなりません。
今後出会うであろう、私のような「共通言語を知らない人」に、私の言葉が届かなくなってしまうからです。

共通言語を使いつつ、どんな相手にも上手く文意を伝えられる人……これも「頭が良い」人です。
こうした人々は、なぜ難しい内容でも、共通言語を使わず誰にでも意図を伝えられるのか?
当たり前ですが、基礎の言語能力が高いからだろう、と私は考えました。

当たり前に使うはずの言語力を飛ばして、難しい言葉だけを学んでしまうと、もうその難しい言葉でしか話せなくなってしまいます。そうしたら相手に文意を伝えることがさらに困難になるでしょう。

共通言語は世界です。
例えば、小説を読むとします。
小説には、その筆者の言葉づかい、ストーリーといった世界がある。私たちは小説にのめりこむとき、本当に生きている今この現実の世界から隔離されて、小説の中に異世界トリップしているでしょう。
小説という世界に入り込み、異世界トリップをするには、その世界を理解できる必要がある。でないと引き込まれない。
筆者からしてみれば、うまく世界を構築しないと……うまく相手に伝わるように文章を書かないと、どんなに内容自体が面白くても、引き込むことが出来ない。読んでもらえない。聞いてもらえない。相手を置いてきぼりにしてしまう。

私たちには少なくとも、日本語という超基礎的共通言語がありますね。
まずはここから学ばないといけないのだ、と私は思うのです。

相手が頭の良い人であっても、知識のない人であっても、相手の言葉を理解したい。相手が頭の良い人であっても、知識のない人であっても読める文章を書きたい。話したい。

そこで、難しい本ではなく、まずは児童書から読んでいくことにしました。
児童書は、難しい言葉が分からない児童でも理解できるように書かれています。しかし内容は単純ながら奥深い。ちゃんと児童でも、作者のメッセージが理解できるようになっている。
メッセージ自体が、基礎的で、単純で、大切なものだと私は思います。

私が頭の良い人の言葉を理解できないのは、無知だけでなく、こうした基礎的言語力の欠如も原因でしょう。
基礎の基礎、誰でも読めるような文章……これを実践するために、あわせてnoteも書くことにしたのです。

長々と書きましたが、つまり言葉への理解度を向上させる練習です。
よろしくお願いします。

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