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映画レビュー『青い車』(2004)

宮﨑あおいは『害虫』(2001)のような妖艶な美少女ではなく、どこにでも居そうな今どきの学生を上手く演じている。

麻生久美子が美しい。妹と主人公を愛しているが、またしても『贅沢な骨』(2001)みたいな災難に遭ってしまう。

ARATA(井浦新)演じる主人公は、少年時代に大怪我を負うが、生き残ったことに居心地の悪さを感じているようだ。

閉塞感の中で行く先も見えず、ただ自分と人を傷つけて生きている。昔の自分を見ているようで少し心が痛んだ。

登場人物がそれぞれ美しくスタイリッシュでPVみたいな映画。20年前も今も若者の抱える心の闇は変わらない。

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