136@sari

思い出した事を書いたのですが、誰にも読んでもらう予定がないのでnoteに転記しました。

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最近の記事

映画レビュー「辰巳」

痛い痛い痛いって声が出そう。邦画では北野武や三池崇史と並ぶか超える痛さ。キャストに馴染みがなくて不気味さが増す、特に竜二の倉本朋幸が最高。何をされるかわからない怖さ恐ろしさを見事に演じている。小路監督の前作「ケンとカズ」もDVDを入手したけど、この映画もお気に入りになった。また観たい。

    • 映画レビュー「マッドマックス:フュリオサ」原題『Furiosa :A Mad Max saga』

      マッドマックス名義ですが、マックスは後ろ姿のワンカットだけで顔も見れません。 前作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」の2人の主人公のうちの1人フュリオサが主人公で、彼女の若き日が描かれます。 前作のフュリオサはシャーリーズ・セロンが演じて好評だったのですが、今回は若い俳優さんが演じるのでちょっと心配。と思ったら台詞が少なく、表情で怒りや悲しみを表現していてとても良かった。 また敵役のディメンタスを「マイティ・ソー」のイメージが強い男前なクリス・ヘムズワースが演じているの

      • 映画レビュー「蛇の道」黒沢清監督 柴咲コウ主演

        黒沢清監督のセルフリメイク、1998年の作品は哀川翔と香川照之主演の傑作だが、今回は柴咲コウ主演のフランス映画として蘇った。 脚本もより深みと厚みがあり(Vシネ全盛期の大量製造時代と比べるのもなんだが)途中で西島秀俊をそう使うのかという裏切りと、クライマックスが近づくとやはりそういうことかという両方が印象深い。 前作を知っている人はもちろん。前作を知らない人はもっと楽しめるように作られている。しかし暗く重いこの作品は一般向けではないから興行成績は振るわないだろう。とはいえ例

        • 映画レビュー「ある用務員」(2021年)

          「ある殺し屋」(1967年)のようなタイトル、「要塞警察」(1976年)「ザ・ホード」(2009年)「ザ・レイド」(2011年)のような隔離された空間で、「スモーキン・エース」(2006年)のように闘う暗殺者達。後にスピンオフして強烈な印象を放つ女子高生の殺し屋は、「今日からヒットマン」に登場するギャル風の殺し屋を彷彿とさせ、「ザ・ファブル2」の若い女2人組の殺し屋に影響を与えたかも知れない。とにかく私の好みのバイオレンスアクションのエッセンスがぎゅうぎゅうに詰め込まれている

        映画レビュー「辰巳」

        • 映画レビュー「マッドマックス:フュリオサ」原題『Furiosa :A Mad Max saga』

        • 映画レビュー「蛇の道」黒沢清監督 柴咲コウ主演

        • 映画レビュー「ある用務員」(2021年)

          奇妙なカップル

          その男女は西新宿辺りから乗り込んできた。 会議帰りの地下鉄だったので16時過ぎだった。 男性は70歳過ぎで帽子を被りメガネをしている。 女性は60歳前後でサングラスをかけていた。 良質な物を身につけているが派手さは無い。 目の前の席が空いているが座る様子はない。 夫婦ではないと思った。 男女の距離感がそう感じさせた。 昔ふたりは教師と生徒だったように見えた。 上司と部下や友人と言うより師弟に思えた。 女性の男性を見る目が敬愛するようだった。 男性は見守るような眼差し

          奇妙なカップル

          父のこと、遺伝と宿命

          父は「呑む、打つ、買う」三拍子揃った遊び人だった。しかし女遊びを「買う」と言っても、素人の女を騙していたのは、プロの女を買うよりもずっとタチが悪い。 既婚の子持ちでありながら、自らを親のない独身だと嘘を言い、妻である私の母に妹を演じさせ、側で泣く私を「妹が預かっている本家の赤ちゃん」と言っていたのには呆れてしまう。私が父をロクデナシと呼んでいい理由がそれだ。 ある日、女から母に「週末に妹さんに挨拶に行く」と電話があった。このまま家に居てはいけないと思った母は私を連れて実家

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          父のこと、遺伝と宿命