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やっぱり原点「自己理解」

キャリコン事業の一環として、2025年学卒就職活動のお手伝いを少し行っています。(まだまだ事業というよりもお手伝いレベルです)そこで再認識できたことは やっぱり「自己理解」 に立ち返るということでした。すこし振り返りたいと思います。


就活の中で「自己理解」

大学生の皆さんの「就活」というと

 インターンシップ
 エントリーシート提出(ES)・履歴書提出
 会社説明会参加
 グループ面接・集団面接・グループワーク
 個人面接・web面接

私が社会に出た数十年前からは大きく大きく多様化し複雑化してきています。ご支援させていただいた中では、エントリーシート(ES)作成支援や、ガクチカ(学生時代に力をいれたこと)作成の支援が多く、まさに徹底的な「自己理解」を支援することの繰り返しでした。

大学生は概ね20代前半。「私ってこういうキャラだし」なんていう場面はありそうですが、意外と難しい「自己理解」。本当に自分がわからなくなっている方、自分のことはわかっているつもりだが何が魅力?と聞かれると困るという方、そもそも考えたことのない方、自分を言語化して伝えることができる人は少ないかもしれないと感じています。

そんな中で、自己PR以外の面接対策や企業・業界選びでも自己理解に立ち返ることになりました。まず企業・業界を絞り込む場面ではその理解や分析に終始していくことになります。そのタイミングで学生さんと対話を重ねていくと、徐々に「良い企業」探しに集中していき「自分にとって」という要素が薄れていくように感じました。みんなにとって良い企業ではなく、自分の強み、弱み、働く価値観、モチベーションの源泉が何であるかを認識しながら「自分のための企業分析」をしていくことの難しさを痛感しました。
面接対策も同様で、面接慣れすることや話法的な支援もありましたが、一番大切なのは「自信を持って自分を表現する」「貴社で私は輝ける」という、心からの想いだと深く深く認識した就活支援。私自身も社会人として学びの多い活動でした。

キャリア理論で見る自己理解

就活支援で「自己理解」に立ち戻る日々でしたが、そんな時にキャリコン資格試験で学んだ理論がたいへん役立ちましたので触れておきます。

特性因子論(パーソンズ)

フランク・パーソンズさんが提唱した特性因子論とは、「個人や職業にはそれぞれ特徴があり、個人の能力に合った仕事を選べれば、仕事に対する満足度は高くなる」とする考え方です。

特性因子論は1909年の「職業の選択」で提唱されました。特性因子論では、大きな要因が3つに整理され、その1つめのステップで「自己理解」があげられています。職業と自分をマッチングさせるには自己理解が重要であるという構造的な説明に使わせていただきました。

今でこそよく議論されている「仕事と自分のマッチング」ですが、1909年にパーソンズさんは構造的に語ってくれています。1900年代といえば日本は明治時代。素晴らしいですね。

最後に

学卒就活のご支援を「自己理解」という視点で振り返らせていただきました。なにはともあれ、企業様から合格をいただき就業先(内定)が決まった皆さま、本当におめでとうございます。

キャリアを積み重ねてきた社会人のキャリア面談でも、つまるところ自己理解だと感じています。ベテランさんであっても、環境が変化し、経験を重ね、価値観が変化していく中で「変わりゆく自分」へのアプローチは続くものだと思っています。

当HPではキャリアコンサルタント事業活動だけでなく、理論家20名のまとめページなど掲載しています。皆さまのキャリア形成のお役に立てれば幸いです。


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