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資本主義の次に来る世界(著:ジェイソン・ヒッケル)
「少ないほうが豊か」である。
という帯に惹かれ、企業のサステナビリティ活動の知見を増やしたいと思い、読み始めた一冊です。キャリアや人事、組織にかかわる書籍を選びがちな私ですが、読み進めながら私のニーズは満たされていきましたので、とても簡単ですがご紹介です。
土地を大企業に委ね、草や木をすべて根こそぎにして単一の作物を栽培し、飛行機で農薬を散布し、巨大なコンバインで収穫する。当初は良いアイデアだと思えただろう。
まさにその通りだと思った一文だったのでご紹介です。たしかに私の過ごした学生時代1980-90年代は、21世紀というとんでもない(であろう)近未来に向かい、多くの方がそう思っていたのかもしれないと振り返りました。
そのあとのページでも、私が過ごしてくる中で「良くなっている」と思っていたことが次々と例示されていきました。
本書を読み進めていけた原動力は、まさにここでした。この「良くなっている」と思っていたことが実はそうばかりではなく、新しい事実にスイッチしていっている事実について考えさせられます。わかってはいるのですが、心のどこかが追い付かない仕事や社会と向き合う自分の心の整理のために読み進めていたのかもしれません。
本書の「はじめに」はとても大きなテーマと向き合うのではないかと想像させられるものでした。実務、実用、個人や組織に依っていた私の読書偏重からするとワクワクとドキドキが続いていきました。
「資本主義とは何か」「成長や競合対策とは何か」が整理されたことが大きな学びとなる一冊でした。原点から資本主義や思想について触れているのでわかりやすいです。
企業成長、増収増益、競合対策など事業基盤となる言葉と、SDGsやESG・サステナビリティ経営がどのような関係性であり、どのような位置づけなのか、まだまだ自身の気持ちのよりどころが見つかったわけではありませんが、ちょっと俯瞰した視線を持てたおもしろい一冊です。
私にとっては新しいビジネスと向き合うよい機会となりました。
感謝
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