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習い事の(苦い)おもひで。

こんにちは。 絵本ライフスタイリストのうたむらあかねです。

お子さんはどんな習い事をしていますか?
将来、どんな習い事をしてほしいですか?

今日は、私のほろ苦い経験を少し。
私は小学校に上がってすぐ、どうしてもやりたいと親に泣きついて入れてもらったダンス教室に嬉々として通っていました。
演劇に興味があったので、ダンスはやっておいた方がいいかな・・・と齢(よわい)7歳にしてぼんやり考えたのです。


でも、入会して一年後、先生の都合で教室が移転することに。移転先は電車で30分くらいの場所だったのですが、家業が忙しかった両親は歩いて通えない教室にいかせることはできないと、半強制的にダンス教室を辞めさせました。
(大人にも生活上の都合があります。それは、大人になった今はわかります)


ダンスを辞めたあと、持て余し気味の娘のエネルギーを、娘の不得意を克服することにあてれば一挙両得ではないか・・・と両親は考えたのでしょう。
当時(って今もなんですが)私が大の苦手だったのは算数。
「この子ったら、なんで算数がこんなに出来ないんだろ。5教科まんべんなく出来るようにさせたいわぁ」と考えた母は、私を、当時流行っていたソロバン教室へ入会させました。
あとは、ちょこまかする子だから習字でもならって落ち着かせたいという理由で習字教室へ。

同じ月謝を払うのなら、私はダンスを続け、あとはピアノをやりたかった。ピアノについては「ピアノを買える余裕は、ウチにはない」の一言で却下されたのですが。

習字はそれなりに進級しましたが、ソロバンの方は2年経っても暗算ができるようになりませんでした。
ソロバン教室に行くのがつらくて、私はそのうちサボるように。
ソロバンの入ったカバンを下げて、教室にいくふりをして家を出、公園でぼんやりブランコに乗ってその時間をやり過ごしていました。
当然、ソロバン教室の先生から両親に電話が・・・。しぶしぶ再び通い始めましたが、ある日、思い切って先生に「私はソロバンが向いていませんので、明日から来ません」と言い、勝手に辞めてきてしまったのです(この話は、その後、私の性格を象徴する話として親戚の中で面白おかしく話題にのぼることに)。

もちろん私の両親も、私のためを思ってしたこと・・・それは親の立場になってみれば理解できます。


さて、ここまでお話して、今日は何が言いたいかお察しいただけたかと・・・。

子どもの苦手を克服する習い事より、子どもの興味関心、長所を伸ばす習い事を、ぜひとも続けさせてあげてください。

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大人になって、劇団のゲネプロ(通し稽古)を観に行く機会に恵まれ、そこで巧みな歌やダンスで思い切り表現する役者さんたちを見たとき、「あぁ、私はここを目指したかったんだなぁ・・・」と7歳の自分を切なく振り返りました。

子どもの苦手を克服させたい一心で始めた習い事は、おおよその場合、実を結びません。
習い事を始める前に、充分な見極めを。

では、また。

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