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こんにちは。 絵本ライフスタイリストのうたむらあかねです。

おしゃべりを始めたばかりの子どもが、一日中、意味のわからないことを、ぺちゃくちゃ話していることがありますが、これは密かな訓練だと考えます。
これから先ずっと言葉を使って生活していかなければならない訳ですから、唇や舌を動かす練習は日常的にしていく方がいいことを、子どもはちゃんとわかっているんです。

そこで私がおすすめするのは、「うた」。
わらべうた、手あそびうた、からだあそびうた、そして、詩です。
これは、おしゃべりの練習にもなりますし、何より楽しい。 
からだあそびうたは、おむつ替えの時や、手や顔を拭いたりする時のものもあります。手や顔を拭かれるような、子どもにとって嫌な行為も、うたにのせてやれば楽しく終えられる。歯磨きうたなどもありますね。
例えば、後述の「ここは とーちゃん にんどころ」というわらべうた。

これは顔のパーツをひとつずつ拭きながらうたいます。「にんどころ」は似ているところという意味です。


「ここは とーちゃん にんどころ」
ここはとーちゃん にんどころ
ここはかーちゃん にんどころ
ここはじーちゃん にんどころ
ここはばーちゃん にんどころ
ここはねーちゃん にんどころ
だいどー だいどー こちょ こちょ こちょ
※だいどー だいどーで顔のまわりをぐるっと拭き、最後にあごをこちょこちょ。

わらべうたや手あそびうた、からだあそびうたは、インターネット上でもたくさん紹介されています。
古臭いなどと思わず、ひとつでも覚えて子どもと一緒にうたってみてください。
歌いやすく、おぼえやすい。 昔から伝えられてきた「うた」は、実によくできています。

そして、私が一番おすすめしたいのは詩。
子どもに難しいことは無理・・・と思って敬遠してしまいがちですが、実は子どもは難しいこと大好き。
詩のことばは、まだ幼子には難しい・・・と思わずに、ぜひ読んであげてみてください。

ブログ画像「ふじさんとおひさま」

「ふじさんとおひさま」(谷川俊太郎/詩 佐野洋子/絵 童話屋)

詩の持つ心地よいリズム感と、オノマトペの楽しさ、そして意味より先に魂に働きかけるような、みごとな言葉の連なり。


子どもは感度のよいアンテナを持って生まれてくるのだなぁ・・・と、息子たちに長く詩を読んできて実感しています。

ではまた。

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