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家の価値を知りたいなら標準的な建築価額を把握しよう!

家を売却するときに、いくらの価値がありそうか知っておくと安心です。
以前の記事では建物の価値を計算する方法の一つとして”再調達価額”の出し方をお伝えしました。

再調達価格の概要

再調達価格とは同じ建物を建て直した時に、今だといくらで建てられるのかを出したものでした。

再調達価格は建築価額(1㎡あたりの単価)× 床面積で計算できます。
そこから築年数分を割り引くことで建物のおおよその価値を算出する方法でした。

ここでは再調達価格の元となる”建築価額”の確認方法をお伝えします。

建築価格について

建築価額とは1㎡あたりの平均的な建築費のことを指します。
受給バランスによって毎年変動していきますので現在の基準を知っておくことで、ある程度市況を反映した家の評価額を算出できるようになります。

ネットで”建物の標準的な建築価額表”と検索すれば、国税庁が公表している建物の構造別、時系列データを手取り早く参照できます。
ただ、2024年6月時点では最新のデータが令和3年(2021年)までしかありませんでした。

国税庁の公表データ"建物の標準的な建築価格表"

もし最新の価額が知りたい場合は、少し面倒ですが次の方法で知ることができます。

ネットで”構造別床面積 時系列”と検索すると
国土交通省のHPで”情報化:建築着工統計調査報告 時系列一覧”
というページが検索ヒットします。

こちらのページへ移ると、最新の月報、年計、年度計ごとに時系列データ項目が並んでいます。
年計項目の”【建築物】 構造別床面積 時系列”のリンクから最新データを取得できます。

データを取得しただけだと、各年の合計工事規模(床面積)と工事費予定額の合計額しか参照できません。ですので次の計算をして建築価額を求めます。

工事予定額(億円) ÷ 床面積(千㎡) × 10 = 建築価額(万円/㎡)

各建築価額を計算したリストがこちらです。

建築価格表の計算リスト

ぜひ参考にしてみてください。

ただし、建築価額は様々な規模や用途(事業用、居住用など)を一まとめにして平均した価額です。
そのため、正確な建築費を計算できるものではありません。

あくまで、売却価格の手掛かりが全くない時の参考程度にしておきましょう!

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