『惜別』

バイト先の薬剤師が
退職
最後に挨拶を交わした

1年未満の退職
半年くらい

何もいえないが
ひと言

どんな理由があつても
理解されなくても
最後に、社長に
つまり経営者に会えるので
あれば

『お世話になりました
ありがとうございました』

菓子折りは持たなくとも
頭は下げるべきだ

法律や法則ではない
でも
つぎの転職先から
早めに来てほしいと
懇願されたと微笑んだ

それを見て、もう何も言えなかった
ちやつかりしてるどころではない

でも返ってきますよ
ズルい事をすれば
利己的に動けばそれは
それで自分に返ってくる

『末ついに、海となるべく
山水もしばし木葉の下くぐるなり』

越山 田中角栄

言葉が浮かんだが呑みこんだ
難しいなあ
腰が低くて、ひとが良さそうな
ひとでもすぐに辞める

次の職場は
いまとは比較にならないくらい
素晴らしいところなんだ
より良きポジションにつきたい
年収アップしたい

誰もがそう思うが
投げ出すのは如何なものなのか
最初のスキルを身につける
気持ちは
エージェントの是非にの
仕事がありますに吹き飛んだのか
薬剤師の価値は、スキルなのか
損得や利害で動くのは、どうなのかな
もう少し長い目で見れなかったのか
また次の職場は気にいらなければ
辞める選択もあるのか 
何も言えなかった
握手はしない

ため息が出る
2月も終わるなあ
雨です

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