『じぶんノート』

どんなに、忙しくても
読みたい本は、読みます

夜、眠れないほど
感動して、こころが
震えた本があります

ある
大企業の御曹司が
ギャンブルが端緒となり


逮捕起訴されて公判維持され
判決が出て、刑務所行きになった
エリート経営者から転落しての
ムショ務めはさぞかし辛辣で
絶望な日々であった事を想像に
難くない。


刑務所帰りの報告をすると
父親は
「お前のせいで会社の経営権は奪われた
んだそ、この野郎。お前なんかは
どーのこーの、
なんだ、かんだ」
とは、言わずに 

『食事は済ませたのか』
そのひと事に、シビれます
言葉が出ません
わかりますか?
普遍的なテーマですよね
親子ってなんですか?

血の繋がりだけですか?
違いますよ
血のつながりもあるけれど
だけど
親子って、いえるのは
何ですか?
子供を、愛するって、何ですか?

何が、あつても
理屈ではなくて


これぞ、親子 
これぞ、父親

たいしたもんです
泣けてきます

大切にしなければ
いけないものとは
上手く云えません

でもね

家康なんか
いくら晩年に人払いして
泣き明かしても、ひとではない
悪魔も鬼も嫌います

我が子を手にかけて
我が子を亡きものにして
どうして幸福になれるのか

地獄で彷徨うしかない

父親の度量
先祖から引き継いだ会社 
破廉恥でデキの悪い我が息子

「それでも親子」

泣いて馬謖を切る、は
嘘です。私利私欲で妻であろうが
息子であろうが平気で
売り飛ばして殺すのが
秀吉や家康からの時代の常

人間とは悪魔であり
我が身がいちばんでしかない

だが、しかし
ホンモノもいます

恨み事を並べて詰ることなく
親子って素晴らしいですよ
上手くいく時だけが、家族じやない
苦しいときこそ、家族
何もいわなくても
全財産を失っても護るべきは
家族

父親とは
会社よりも息子を選んだ
息子に替えは利かないから
会社は乗っ取られてもまた、やれば
いい
ワルはいずれ地獄に堕ちる

御曹司

なんの不足もなく
不自由なく学歴も超一流
夕飯なしとか
冷房なしとか
昼食なしとか
新聞配達
経験はないでしよ  

知的教養もある美しい奥様も
いらしたのに

なのに
どうして
数学Ⅰや2次関数の解の公式や
数学的機能法の
解答は出来るはずなのに
どーしてカジノにいくのですか?
つまり非生産的であり
刑法の構成要件に該当すると
御曹司の知的水準レベルから
すれば、わかるでしよ

読みながらなんども
天井を見上げた

ギャンブルとか
怖いなんてものではない
堅気はやらないですよ

社長さんとは
お客さんもいるが
職員だつているんです
商品開発や企画構成や
売上げや利益や
ファイナンス
で頭のなかはいっぱいな
はずなのに他国でギャンブル
才能あるひとは飛び抜けてるので
理解できません
読みながら手が震えました

とても真似できない
刑務所には何回も行きました 
暑い夏に最寄り駅から
歩くのです
コンビニもないような場所

差入れ屋って知ってますか?
知りませんでした

甘味や
驚いたのは、その筋の
月刊誌 
よく売れるとおばさんは
教えてくれた

未決なの?
その意味さえわかりませんでした
直接の差入れは出来ないからとも
教えられた

いいえ、
とは上手く答えられなかつた

仕事です
拘置所にもです

プライベートで刑務所に
足を運んだ事はありません

いつも考えてます

「いつに、なれば幸せになれるのか」
その為に、禁煙して

禁酒は出来ないからすこし
減らして

一週間の予定はたてて
呑みにはいかない
夜の街にはいかない

その昔、
倫理社会の教諭が言ってました

「夜は悪魔のじかんだから
外に出てはいけない
盛り場に近寄ってはダメ
男遊びや女遊びはしてはならない」

その言葉だけは記憶しています

舞台裏には、悪魔たちが
いつも仕掛けをつくつてる
すべてはワナなのだ  

麻薬やアルコールや夜世界の
闇に蠢く男女

不倫もそう、
面白くなくても
普通がいちばん

弾けるのは
小説やドラマのなかだけ

転落は誰でもできるが

地上に落ちたヒーローやヒロインが
階段をよじ登つていくのは

並大抵ではない


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