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個人事業主・従業員5名以下のスモールビジネス専門コンサルタントの太田亮です。
ご覧いただき、ありがとうございます。

お客様に購買頻度を上げてもらうために配布されている割引クーポン券。
昔は新聞の折り込みチラシで配られていたり、街中で配布していたり。
最近ではクーポンアプリや、お店の公式アプリを登録することで、クーポンを手に入れることができます。

お客側から見るとお得な割引クーポン券ですが、お店にとってのメリットは、「購買頻度を上げる」以外に何かあるのでしょうか?
もう少し掘り下げてみたいと思います。

■より多くのお客様から売り上げを上げる

ある商品が1,000円で売られているとします。
この商品に対して支払っても良い金額は、当然ながら人により異なります。
「1,500円払っても良いのに、1,000円で売られているなんてラッキー」という人もいれば、
「1,000円では買いたくない。800円なら支払える」という人もいます。
「いつもは1,000円でも買うが、今月は金欠なので800円しか支払えない」というケースもあるでしょう。

もちろんこうした考えはそれぞれの人の頭の中にあり、お店の人が知ることはできません。
1,500円払える人には1,500円で売り、800円しか支払えない人には800円で売ることが理想ですが、現実的ではありません。

このケースを例にとると、1,000円の商品を800円に割り引くクーポンを配布することにより、800円しか支払えないお客様にも購入してもらうことが可能になります。
クーポンが無ければ逃していたお客様から売り上げを上げることが可能になります。

一方で、「割引クーポンを使って買い物をするなんて、貧乏くさい、恥ずかしい」と考える人もいます。
こうしたお客様はクーポンを使用せずに商品を購入してくれますので、利益率の良いお客様となります。

■お客様の満足度を上げる

お客様は品質が価格を上回った時(品質>価格)に「コスパが良い」と満足を感じ、再度商品を購入したいと感じます。
品質=価格であれば、リピートしてくれるかは微妙でしょう。
品質が価格を下回れば(品質<価格)、二度と購入してくれることは無いでしょう。

お客様は割引クーポン券を利用して商品を購入することで、「賢くお得に商品をゲットすることができた」と感じます。
これにより、価格に対するハードルが下がり、「品質>価格」の状態を作りやすくなります。

■お店のことを忘れずにいてもらう

お客様からお店のことを忘れてしまわれることは絶対に避けなければなりません。
良い商品を発売したとしても、そのことを多くの人に知らせなければ、何の意味もありません。

チラシにクーポン券が付いていると、見たらすぐに捨てることなく「いつか使うかも」と保管しておく可能性が高まります。

クーポン付きアプリでも、クーポンがあることで削除されにくくなります。
アプリを入れている間であれば、アプリの通知機能から新商品などのお知らせをお客様に定期的に届けることが可能となります。

■まとめ

以上見てきたように、普段何気なく使っている割引クーポン券ですが、お店にはさまざまなメリットがあります。
お客様の立場でもお店の立場でも、クーポン券を有効に活用していきたいですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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