大瀧潤希

Web小説を批評するよ。

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最近の記事

麻枝准についての深堀(1) 久弥直樹と麻枝准

 どうも、初めましてのかた、大瀧潤希と申します。  今回は、key全体にスポットライトを浴びせるのではなく、麻枝准と久弥直樹の関係性や、彼らがkey設立時に制作した「kanon」というエロゲーについても絡めながらも語っていこうと思います。  「俺はずっと久弥君の陰で、ずっとはずれの、シナリオライターとしてゲームを作っていたんですよ」  key設立25周年のインタビューにそう答えるのは、麻枝准だ。  麻枝准にとって、久弥の存在がとても大きかった。keyへの”期待”というのは、

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150〜
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    • 百合の花は綺麗だった

       私は、女の子が好きだ。  でも、生物学的にも、聖書の中でも、女性は男性と恋愛をするって決まっている。  じゃあ、私がおかしいの?   このおかしさに気付いたのは、中学に入ってからだった。  教室で、いつもの女子のグループが、なにやら盛り上がっていた。 「ねえ、本当にタケル君に告白するの?」  金髪女子がそう言った。顔は興味深々といったようで、色恋沙汰に夢中なようだ。  そう声をかけられた、茶髪のそばかす女子が頬を掻いてこくりと頷いた。  すごいーと歓声があがる。皆、親友の恋

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      • 初めまして。しがないアマチュア作家、大瀧潤希と申します。

         作家とはなんなんだ。所詮、漫画や小説は偶像じゃないか。現実には叶わない。僕の幼いころのアイデンティティがこれでした。  クリエイティブの、面白さ。そのおかげで救われる人がいることを、知らなかった過去の自分は、精神的にも漸弱だったのだと思います。  だが、初めて触れた小説。三秋縋先生の「三日間の幸福」を読んだとき、感涙してしまいました。そのころ中学一年生で、ひどいいじめに遭っていたときでした。「三日間の幸福」では、主人公が寿命を売り、そこから愛する女性との出会いによって人生の

      麻枝准についての深堀(1) 久弥直樹と麻枝准