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初めまして。しがないアマチュア作家、大瀧潤希と申します。

 作家とはなんなんだ。所詮、漫画や小説は偶像じゃないか。現実には叶わない。僕の幼いころのアイデンティティがこれでした。
 クリエイティブの、面白さ。そのおかげで救われる人がいることを、知らなかった過去の自分は、精神的にも漸弱だったのだと思います。
 だが、初めて触れた小説。三秋縋先生の「三日間の幸福」を読んだとき、感涙してしまいました。そのころ中学一年生で、ひどいいじめに遭っていたときでした。「三日間の幸福」では、主人公が寿命を売り、そこから愛する女性との出会いによって人生の本質に気付くという物語なのですが、僕もこのような救いがあればよかったのに、と悔しくなりました。それでも、読後の快感。胸のなかの杭が抜かれたような感覚は、一生覚えていると思います。皆様も、このような体験は一度はあったのではないでしょうか。救われた。元気になった、等々。
 僕は十五歳のとき、初めて小説を作りました。僕も、誰かを救えるような物語を作りたいと。しかし、世の中はそれほど単純ではありませんでした。
 初めて書いた、贅肉だらけの小説など誰にも読んでもらえるわけはなく、僕の人生は漆黒となりました。なんだ。自分は才能なんかないんだ。
 もう諦めてしまおうか。一冊のA4用紙の束を見て、そう思いました。
 しかし、何か心境の変化があったのか。再びペンを握り、文字をつづっていました。
 小説家の本質は、そこにあるのかもしれない。
 努力して努力して、フルマラソンを完走する。その血の滲むような努力は、決して誰かに強制させられたものじゃない。自分の力で立って、駆け出したのだ。

 これまでが、僕のアマチュア作家になるまでの軌跡です。
 現在、カクヨムで連載中の小説のリンクを張っておきます。よかったら寄っていってください。
【祝 1800PV】百合の花は綺麗だが、時に闇に堕ちて、呪いの黒百合と化すんだ。(大瀧潤希sun) - カクヨム (kakuyomu.jp)

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