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大阪王将career|自分のやりたいことに挑戦できる会社|インタビュー前半

今回は、株式会社大阪王将のメニュー開発を担当するマネジャー、松田篤志さんにインタビューを行いました。
前編では、松田さんの入社のきっかけや仕事をする上で大切にしていること、42都道府県ラーメン企画のメニュー開発についてお話を伺いました。


【プロフィール】松田 篤志

大阪王将|商品企画部 メニュー業態開発グループ マネジャー
入社前にイタリア料理やフランス料理、ハワイ料理、スペイン料理など多国籍料理を経験。深く追及したことのなかった中華に携わるため、イートアンド株式会社に入社。同社ホールディングス化に伴い株式会社大阪王将へ配属となり、現在は、商品企画部メニュー業態開発グループにてマネジャーを務める。

多国籍料理を経験し、中華へ挑戦するために入社

――大阪王将へ入社するきっかけと、現在までの経歴を教えてください。

松田:
私は、10年ほど前にイートアンド株式会社に入社しました。入社前は、イタリア料理やフランス料理をメインに、多国籍料理の経験をしたものの、中華料理だけ経験していなかったため、携わってみたいと思ったんです。

大学を卒業後はまず、大手のイタリアンの会社に入社しました。在籍中の14年間は、人との繋がりに恵まれ、イタリア料理とフランス料理を中心に学びましたね。例えば、ピッツァの世界チャンピオンやフランスの城で経験を積んだシェフのもとで料理を教わりました。また、都内の三ツ星レストランのシェフのもとで勉強させてもらったこともあります。14年間で料理人としての基盤ができたと思っています。

その後、ハワイ料理やスペイン料理など、他国籍の料理を数年間経験し、中華料理ができれば、オールラウンドの料理人になれると思い、チャレンジ的な意味合いも込めて転職しました。

これまでさまざまなジャンルを経験してきましたが、料理は「お客さんが喜んでくれれば良い」という最終的なゴールは共通していると思っています。技法は違えど、食材は世界各国共通ですし、食材も調味料も活かせるかどうかは、自分たちの腕次第です。
その中でも、私が経験してきたイタリアンとかフレンチは、とろ火や、余熱で食材を丁寧に扱う方法をとるのに対して、中華ほど火力を強くする調理法ってあまりないんですよね。
そうした点からも興味を持ち、中華料理を制覇したいなと思うようになりました。

――中でも大阪王将を転職先に選んだ決め手はなんですか。

松田:
会社が僕を選んでくれたからですね。転職時は、あまり多くの会社に希望を出さず、ここだったら、新たな中華という分野で挑戦したいという私の想いを認めてくれるんじゃないかな、面白そうだなと感じ、入社を決意しました。
分社化して、現在は大阪王将にいますが、入社当時は、イートアンド株式会社といって、イタリアン事業部やラーメン事業部などさまざまな事業部がありました。

現在、入社して10年目になります。中華の経験が全くない中、ラーメンの商品開発の仕事からキャリアをスタートしました。経験がない中で、さまざまなことに挑戦させてもらえるんだなと良い意味でギャップを感じたのを覚えています。

少数精鋭の大阪王将 商品企画部 メニュー業態開発グループ

――現在のお仕事の内容を教えてください。

松田:
全国の大阪王将の商品開発に携わっています。会社が分社化する前からあったラーメン事業部の方で担当していた大阪王将以外の店舗の商品開発も担当しているんです。現在、商品企画部のメンバーは3名だけですが、商品開発ができなければ会社は潰れてしまいます。そういった意味で会社にとって重要なポジションです。

大阪王将の商品企画部は、会社の経営層と距離が近い部署だと思います。私自身、あまり上下関係を強く感じず、「会長」「社長」と読んだことはありません。「〇〇さん」と名前で読んでいて、反対に彼らからは、「ダーマツ」とあだ名で呼ばれているような関係です(笑)経営層との隔たりがない、社内の風通しの良さを感じます。

地元の人と一緒に地域を盛り上げたいという想いのこもった企画

――大阪王将の42都道府県ラーメンシリーズを始めたきっかけや理由を教えてください。

松田:
大阪王将が地域と地元の人と一緒になって日本各地を盛り上げていきたいという想いから始めました。大阪王将の店舗が存在する都道府県に合わせ、「この街のラーメン」というコンセプトで地域の特性を活かしたメニューを開発しています。昨年は、焼きそばシリーズ企画を開催しました。

全国各地には、一部のエリアでは有名だけど、他県では知られてないような商品って多くあるんです。また、後継者がいなくて困っている飲食店も多くあります。大阪王将が「この地域にこんなに魅力的なものがある」といったことを、他の地域の方に伝えることで、誰かしらが興味を持ってくれて、後継者が生まれるなどといったことにもつながるのではとも考えています。

ちなみに、42都道府県それぞれのメニューは、地域の食材を活かした商品なので、その土地に行かないと食べられないんです。また、食べてみたい地域のラーメンに投票できる仕組みになっていて、優勝した商品が全国展開することになっています。

商品企画部と現場の連携で進めた「この街のラーメン」メニュー開発

――今回の企画はどのような流れで進めていきましたか。

松田:
上長と私、部下の3名のメンバーで企画を進めました。
まずは、3名で42都道府県のラーメンメニューの案出しをするところからスタートしましたね。マイナス評価はせず、「いいねいいね」と、どんどん意見を吸い上げまとめて、メニューの方向性を決めていきました。

企画のメニュー開発をするうえで、現場とのコミュニケーションも欠かせません。私は、普段から現場に足を運ぶ方なので、現場スタッフとのコミュニケーションはスムーズだったと思います。
一時期は、エリアの営業部のメンバーよりも私の方が現場によく来ると言われていたこともありました。
今日もテスト販売商品の提供がスタートする日だったので、朝一で現場に行ってきました。商品のクオリティの確認、現場の状況確認をしながら、店舗の店長やスタッフと話をしてきたんです。
現在は、業務の都合上、以前よりも店舗にいける機会は減ってしまいましたが、LINEでのやりとりなどを通して情報交換を密にして、現場の状況を把握するようにしています。

――企画を進める中で活きた、大阪王将ならではのスキルを教えてください。

松田:
大阪王将のブランド力は大きく活かせていると感じますね。何をするにしても結構顔が利くんです。例えば、食材調達時、食べ歩いてさまざまな人への調査時、展示会でメーカーさんとお話しする際など、大阪王将の看板を持っていると、先方によくしてもらえます。そういった意味では、大阪王将のブランド力を活かしてメニュー開発がスムーズに進められたといえますね。

大阪王将独自のアレンジを加えたメニューの数々

――今回の42都道府県ラーメン企画の中で特に思い入れのあるメニューはありますか。

松田:
やっぱり全部ですね。42都道府県どの商品も、ただ漠然と作っているわけではなく、地域の食材を活かし、地元を盛り上げる目的でメニュー開発をしているので、全メニューに思い入れがあります。

特に、有名なご当地メニューのコピーを作るわけではなく、大阪王将独自のアレンジを加えている点がポイントです。
例えば、神奈川県だと、サンマー麺という肉そばが有名ですよね。そこで大阪王将のサンマー麺には、秋刀魚節を入れました。「サンマー麺」というネーミングから秋刀魚が入っていると思う方も多いということを逆手に取るという遊び心が加えられています。
他にも、地域の特産を活かしたメニュー開発をしていて、千葉県では、特産品の落花生を使った坦々麺を開発しました。担々麺は、基本的に練りごまを使うところを、落花生ペーストを使っているんですよね。

大阪王将の商品開発では、定番商品はしっかりと作り込んだ上で、さらに面白みを加えているのが特徴なんです。堅苦しいのって面白くないじゃないですか。(笑)会社によっては、ダメだって言われるかもしれませんが、大阪王将はそういった自由なチャレンジを認めてくれる会社です。