【150A】JSH

※本投稿は筆者の考察の情報整理を目的としており、株式の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではありません。


1.事業概要

 企業に対して障害者を紹介し、その後の支援を行う「地方創世事業」と精神障害者向けの訪問看護サービスである「在宅医療事業」を展開。

2.ビジネスモデル

 主力は「地方創世事業」。九州において、職場環境と障害者、障害者雇用を希望する企業をマッチングさせ、企業から人材紹介料障害者支援サポート料などの各種手数料を受け取る。
 障害者雇用促進法により一定程度の規模の企業では、障害者雇用が義務付けられている一方で、その特性に応じた業務の割当や必要な環境を整備するノウハウを有する企業は決して多くなく、障害者の雇用定着率は低いのが現状。それでも、都市部においては、障害者の就労はまだ進んでいる方であり、地方においては障害者の就労先がほとんど確保されていない。特に、精神障害者は在宅支援を受けながら生活する必要がある人も多いことから、都市部への転居等も難しい。こういったミスマッチを埋めるため、職場環境と障害者を企業に紹介し、両者をマッチングし、障害者に対しては支援を継続する。
 エスプール【2471】の「障がい者雇用支援サービス」と事業内容はほぼ同じだが、手数料の取り方やバックグラウンドの理念等は異なる模様。
 潜在需要は莫大で、福祉的就労や一般就労を行う障害者は約100万人。そのうち、業界最大手のエスプールプラスが関わる障害者は約4,000人。同社は約1,000人。
 サブは「在宅医療事業」。野口和輝社長が精神科看護に特化した在宅医療企業であるN・フィールド(令和3年6月18日上場廃止)の創業者でもあったことから、同社同様、精神疾患を抱える患者を主な対象として訪問看護サービスを行う。本来、医師が訪問診療を行うところ、その一部を同社の看護師が担うことで、医師がコア業務に集中でき、医療リソースの合理化を支援。
 実業としての在宅医療事業である一方、域内の精神障害者の把握や精神障害者への対応ノウハウ蓄積等が地方創生事業と上手く相互作用している印象。

3.財務状況(2024年3月期第3四半期)

 資産25億円(現金12億円、売掛金5億円、建物等6億円ほか)
 負債7億円(未払費用3億円、借入金0.7億円ほか)
財務健全性は全く問題なしと判断。 

4.業績・見通し(2024年3月期第4四半期)

<2023年3月期>
売上:2,967百万円 営業利益:164百万円 当期純利益:187百万円
売上・利益ともに過去最高。地方創生事業が躍進。在宅医療事業は横ばい。
<2023年3月期>
売上:3,482百万円 営業利益:208百万円 当期純利益:145百万円
売上・利益ともに過去最高。地方創生事業が引き続き躍進。在宅医療事業は横ばい。

5.銘柄分析(価格:500円※返金はいたしかねます)

 JSHの収益構造、将来見通し、個人的な銘柄分析になります。有料ですが、損切り・利確の額に比べれば誤差の範囲と思います。一度購入いただければ、永年更新情報を閲覧できます。

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