37の提言の内、心が抵抗を示した2つの提言【東京改造計画】
しるし書店で購入した『東京改造計画』。提示された37項の提言のうち、咄嗟に受け入れられないと思った提言が2項ありました。
内容を読めば、理性としては納得するのです。でもどうしても心が抵抗を示すのはなぜなのでしょうか。改めて自分の心の動きを見直してみました。
【1】学校解体で子どもの才能を解放する
1つ目はこれです。
学校解体で子どもの才能を解放する
この一つの提言の中に、複数のアイデアが盛り込まれています。その中のひとつに、私が反応的に「それはちょっと…」と思ってしまったのは、学校を児童館や公民館規模に縮小するというものでした。
まず、前提として、レベルに応じた学習方法を導入するという提案があります。
・オンライン授業&自習組
・チューター(個人指導の教師)によるオンライン授業&オフライン授業組
これにより、優秀な生徒はどんどん先へ進めながらも、教育レベルの底上げができるというものです。この提案は、私も異論ありません。賛成です。
でも、学校を解体・縮小するという点で、とても心がざわつきました。受け入れがたい気持ちになったのです。
学校の規模を縮小するメリットとデメリット
■メリット
・学校の土地と建物の有効活用
不動産の売却や貸し出しで収益を出せる
・感染症対策
集団感染のリスクを小さくできる
このメリットは理解できます。それでも心が抵抗を示すのは、私が何らかのデメリットを感じているからのはずです。
■デメリット
・学校のような広い場所で友達と遊べなくなる
・友達ができなくなる、あるいは少なくなる
・運動会などの行事がなくなる
このデメリットは、私自身が子どもの頃に「楽しい」と感じていたことです。これがなくなってしまうことに対して、デメリットと感じていたようです。
ですが、よくよく考えたら、これらは規模を縮小しても行うことができます。わたしはただ、自分の過去の経験を無条件にベストと思って、正しいと思っていたのです。
【2】大麻解禁
これは、完全に思考停止した反応でした。大麻をOKにするなんてとんでもない、という『常識』からくる抵抗です。
・子どもが大麻で心身ともに病んでしまうのではないか
・犯罪が増えるのではないか
このような不安が一瞬にして沸き起こりました。
堀江さんの提言はこうです。
・東京に限定して解禁し、東京をカルチャー・遊び・アートを充実させた都市にする
・少子化対策として「フリーセックス都市宣言」をする
ご本人も過激だとはおっしゃっていますが、その意図は、正しい情報を知り、より良い方法を考えましょうということです。
「大麻」が実際どれだけ人体に有害なのか犯罪率を上昇させているのか、正しい数字を検証し、解禁、非犯罪化も視野に入れた議論も必要ではないか
大麻解禁を正しいことだと言っているわけではないのです。これも冷静になれば理解できます。
それでも心が抵抗を示したのは、やはり私がこれまでの常識にすっかりとらわれて、異質なものを排除したいという気持ちがあったのでしょう。
自分の思考停止があぶりだされた本
あぁ、もう時間がありません。1時間のタイムリミットがやってきます。自分は比較的、新しいことを受け入れられる方だと思っていましたが、そうでもないということがあぶりだされました。
自分が常識と思うモノから外れたことは、ほぼ反応的に否定したい気持ちが湧きおこります。一瞬にして冷静な思考を奪います。肝に銘じておきたいと思います。
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文字数:1449文字
所要時間:59分
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